議員日誌

憲法研究者高橋利安さんの安保法制学習会

 昨日、うべ憲法共同センター主催で、憲法研究者による「安保法制」の出前講座が行われました。

 75名の市民が参加しました。

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 会場には、75名の参加者が集いました。

 「安保法制のどこが、憲法違反なのか」と題して広島修道大学高橋利安教授が講演を行いました。

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 憲法9条について詳しく語る高橋広島修道大教授

 高橋教授は、9条を理解する視点として「憲法9条1項にある『国権の発動たる戦争』の否定は、第一次世界大戦後制定された不戦条約の精神が具現化されたものである。『武力による威嚇又は武力の行使』の否定は、第二次世界大戦後制定された国連憲章の精神が具現化されたものである。第二項の『国の交戦権は認めない』などは、これまでの国際的な基準の地平を拓く内容を持っている。」と憲法9条の世界史的意義を語りました。

 高橋教授は、「イタリア国会で、政府提出法案が提案された場合、1条づつ逐条での審議が行われる。それに対し何千もの修正案が出されて審議が行われる。また、憲法適合性についても国会で審議するルールがある。」と語り、「イタリアと比較して、安保法制の国会審議は、強権的なものと言わざるを得ない」と語りました。

 最後に高橋教授は、「多くの憲法学者が、安保法制に異議を唱えたのは、安倍政権が、これまでの一線を超えて立憲主義を踏みにじったからである」と語りました。

 参加者から「アメリカに守ってもらっている以上、安保法制もやむを得ないとの意見もあるが」との質問に、高橋教授は、「米軍が日本を本気で守ってくれるのかを見極めなければならない」と語りました。

 憲法全文及び憲法9条について深く学ぶことが出来て有意義な学習会でした。

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