今朝のNHK山口放送のニュースは「ルネサスエレクトロニクスを去年10月末に希望退職したあと、新たな仕事を探している県内の600人余りの元従業員のうち、再就職先が決まった人はおよそ40人にとどまっていることが山口県のまとめでわかった」と報道しました。
11月県議会地域商工委員会に商工労働部が提出した資料とNHKの報道をもとに報告すると、昨年10月末で、早期退職したのは、山口工場で711人、柳井工場で60人、合計771人です。その内再就職を希望している方は、山口工場で590人、柳井工場は22人、合計612人です。
この内、先月20日までに再就職が決まったのは、山口工場で35人、柳井工場で7人、合計42人でした。
11月県議会地域商工委員会で商工労働部は、再就職が決まったのは山口工場で35人(12月14日時点)、柳井工場3人(11月30日時点)、合計38人と報告しました。
今回の調査で、再就職決定者が増えたのは、柳井工場の4人に留まっています。
いずれにしても、ルネサスを早期退職し再就職を希望している人の内、570人の方々の再就職が決まっていないのは深刻な事態です。
ルネサスは、先月10日、産業革新機構などの支援で経営再建を図ることを発表しました。
産業革新機構はルネサスに支援を行う条件として5000人の追加リストラを要請しているとの報道もあります。
私は、11月県議会の一般質問でルネサスや産業革新機構に更なるリストラを行わないよう働きかけるべきと質問し、半田商工労働部長は「今後も必要に応じて、要請をしてまいります」と答えました。
更に、地域商工委員会で半田部長は、昨年11月にルネサス本社に直接出向き要請を行ったことを明らかにしました。
早期退職者の再就職がほとんど決まっていない状況を受けて、県は、ルネサス本社などに更なる努力を求めるべきだと思います。
安倍政権が発足しましたが、「強い経済」のためには、安定的な雇用が重要です。安倍政権は、リストラを加速させる企業に雇用を守るよう働きかけを行うと同時に、雇用を守るルールを確立すべき時です。
ルネサスリストラ問題は、山口県や宇部市柳井市などの関係自治体にとって引き続き重大な課題となっています。引き続き、この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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