夢枕獏著「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を読んでいます。文庫版全4巻中、現在1巻の半分読んだ程度です。
夢枕作品は、前から読んでみたいと思い、チャンスがなく、本格的に読むのはほぼ初めてです。
この作品は、題名の通り、空海が、遣唐使の一員として中国を訪ねた様子を著わしたものです。
しかし、夢枕作品ですので、只の歴史小説ではありません。「中国伝奇小説」と文庫本の裏表紙にあります。
「伝奇小説」でありながら、歴史的洞察は深く、生きた空海が、唐の国を闊歩している姿が見えるようです。
夢枕さんの筆力に圧倒されながら大作を読み進めています。
この本を原作に、来年公開予定で、映画化のプロジェクトが進行しています。
中国のチェン・カイコ―監督がメガホンを握る予定です。映画の完成も今から楽しみです。
空海らの入唐ルートは、福州・杭州・洛陽・長安とあります。
山口県が山東省と友好都市を締結して今年で30周年になります。
これを記念する行事が山東省で行われ、私も出席できる機会をいただきました。
空海は、杭州から洛陽に行く途中に、山東省の西側を通ったのでしょうか。
詳しい方がおられましたらお教え下さい。
空海は、唐へは、南路と言われたルートを通ったようです。
遣唐使の北路は、山東半島から長安に至るルートです。
遣唐使船の前半は、このルートを通っていたようです。
山東省は、600年代から遣唐使を通じて日本と深い繋がりのあった地域であることは間違いありません。
空海を通じて、少しばかり、日本と中国の歴史を学び、山東省へ行きたいと思っています。
それにしても空海という人はとてつもなく大きな人なのですね。
この本の続きを読み進めることに致します。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。