議員日誌

ジェネラル・ルージュの凱旋

 議会が終わると映画に行くことが、私の生活習慣になっています。今日、観たのは、中村義洋監督の「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。「チーム・バチスタの栄光」に次ぐシリーズ第二作目です。前回は、スリルとサスペンスでハラハラ・ドキドキの映画でしたが、今回は、涙と笑い、そして、怒りと喜びが込められた映画でした。私は、前作より今回の作品の方が数段よかったと思いました。

 原作は、両方とも現役の医者であり、作家である海堂尊さんの作品です。私は、「チーム・バチスタの栄光」は原作も読みましたが、やはり推理が全面に出た作品でした。しかし、今回の作品は、「医療崩壊を食い止めたい」という海堂さんの明確なメッセージが背景にあり、社会派サスペンスとしての良作でした。私は、「ナイチンゲールの沈黙」は途中で挫折した経験があり、少し、海堂作品から遠ざかっていましたが、この作品に、海堂さんの本気を感じ、少し、他の海堂作品を読んでみようと思います。特に、このシリーズ最新作「イノセント・ゲリラの祝祭」は是非、読んでみようと思いました。

 作品の舞台は、救命救急センター。センター長の速水が今回の主人公です。映画で、速水を堺雅人が好演しています。堺は、大ヒットしたNHK大河ドラマ「篤姫」の夫役で名を上げましたが、今回の演技も存在感抜群です。彼の言動は最初は、冷血に思えます。しかし、後半に行く程に、彼の姿の奥にある「患者の命を助ける」という熱い想いが私に伝わり、涙しました。最後に、ラブストーリーが完結するのも嬉しかったです。

 この作品を通じて、いかに、救急医療の現場は大変か、なのに、採算は取りにくい状況であることがよく分かりました。

 映画の最終盤である医者が「採算ばかり言っていたら、医療は崩壊してしまう」と発言するシーンがありましたが、この場面は、胸を打ちました。

 不定愁訴外来の田口医師を演じた竹内結子、そして、厚生労働省官僚の白鳥を演じた阿倍寛には、今回も大いに笑い、涙させてもらいました。

 この田口・白鳥コンビは、海堂作品では今後も続くことでしょう。同時に、中村監督の映画としても、シリーズ第三弾が制作されることを強く望みます。関係者の皆さんよろしくお願いいたします。

 映画は本当にいいものですね。今年観た映画の中で現時点で、一番よかったのは、今日観た「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。是非、皆さんもご覧下さい。

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