議員日誌

第二回イラオ火山灰層法面保護工検討協議会を傍聴しました。

 一昨日、第二回イラオ火山灰層法面保護工検討協議会が行われました。第一部は、貴重な地層が露見した広域営農団地農道整備事業阿武北2期地区の工事現場で山口大学永尾准教授による説明会が行われました。私は、第一部の現地説明会のみ、宮内萩市議と一緒に傍聴しました。

 永尾准教授は、「日本には、108の活火山があるが、阿武火山群のような小さな火山が集まってできた火山群は、3つしかなく貴重なものだ。」「このような溶岩の堆積は、山口県の宝であり、日本の宝である。私の意見としては、道路の両方の法面を残してほしい。」と話されました。

 その後、会場を移して行われた法面検討会では、「現状のままの保存は出来ない」との意見が出た一方で、「地層をはぎとって保存する方法はないか」とか「2段目の法面の一部を保存出来ないか」などの意見も出されたようです。

 当面は、11月3日・4日に行われる火山研究者によるイラオ火山灰地層現地検討会までは、現状が維持されることになったようです。

 今年の12月には、科学者教育研究協議会中国ブロック集会が萩市で行われ、阿武火山群についての講演と見学が行われる予定です。来年の8月には、日本地震学会・日本火山学会主催の第10回地震火山こどもサマースクールが萩市で行われる予定です。来年秋には、全国火山系博物館連絡協議会が萩市で開かれる予定です。

 このように、阿武火山群に関する行事が目白押しです。早くも、阿武火山群による地域活性化が進行しています。

 将来の子どもたちや日本や世界の研究者から「なぜ、あの時に」と言われるような判断を山口県が行うべきではありません。

 技術的な問題は当然検討すべきですが、あの火山灰層を隠すことになる、路面から5メートルブロック積みする工事は、回避すべきと私は思います。

 知事は、基地や原発の判断で忙しいでしょうが、イラオ火山の火山灰層が露見した現場には是非、足を運んでいただきたいと思いました。

画像1 213.JPG

 左が永尾准教授。右が私。背景が火山灰地層

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