新聞の書籍広告に「青山文平は、この一巻で平成の藤沢周平となった」の言葉に飛びつき、青山文平著「鬼はもとより」を読んでいます。
ここ二日、風邪で休んでいたことも幸いして、一気に半分読みました。
藤沢周平さんとは一味違った「青山文平」の世界に魅了されています。
経済記事のライターだった経験を元に、江戸時代の藩札のしくみが刻銘に記された作品です。
後半部分は、これからですが、最貧小藩の経済立て直しがテーマのようです。
経済書としても面白い作品となっています。
その中で、武家社会の非情さや友情が描き出されています。
時代小説は、導入が分かりにくければ世界に入り込めないこともよくありますが、この小説は、私にはスッと入ってきました。
後半が大いに楽しみです。
青山さんは、本作で、第152回直木賞候補(直木賞は、西加奈子さんの『サラバ!』)、第17回大藪春彦賞を受賞しました。
「白樫の樹の下で」で第18回松本清張賞を受賞されています。
青山さんは、私の敬愛する葉室さんより3つ上の1948年生まれ、66歳です。
60歳頃から本格的に時代小説を発表された方のようです。
まさに豊穣の力で、読者の胸を打つ文章が織りなされています。
これから選挙まっただ中ですが、青山さんの文章で心を安らげながら活動に取り組んでいきたいと思います。
青山ファンの皆さん。感想をお聞かせ下さい。
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