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米軍三沢基地へのオスプレイの飛来は事前通告が三沢市に行われていました

 日本共産党山口県議団で、10月17日、青森県三沢市を視察しました。

 三沢市役所で三沢基地の説明を受ける 左から、河合県議、木佐木県議、私、吉田事務局長

 視察内容は、三沢基地に関する問題です。
 三沢市政策部基地渉外課の種市課長さんから説明をいただきました。
 三沢市は、2023年度の一般会計予算歳入合計は、約236億5千万円です。
 三沢基地に関する国庫支出金と基地交付金で約55億円に上ります。
 三沢市の歳入の内約23%が基地関係によるものだということになります。
 三沢基地には、米軍基地と、自衛隊基地があります。
 提供施設としては、滑走路約3000メートルの滑走路をもつ三沢飛行場、八戸貯油施設、約766㌶の三沢射爆撃場があります。射爆撃場は、本州唯一の施設で、空対地の射爆訓練が行われています。
 2019年11月には、模擬弾が、射爆場の外に落下する事故が発生しているということです。
 基地への提供施設面積は、約2413㌶で、三沢市の面積の5分の1を占めます。
 米軍基地には、米空軍第35戦闘航空団があり、F-16戦闘機が40機程度配備されています。
 また、米海軍第7艦隊哨戒偵察航空群があり、P-8A対潜哨戒機が7機程度配備されています。
 三沢基地には、航空自衛隊北部航空方面隊司令部があり、F-35A戦闘機が37機配備されています。来年度中には、42機になる見通しです。
 その他、E-2C早期警戒機9機などが配備されています。
 航空自衛隊の基地としては、国内最大級の基地ではないでしょうか。
 海軍が訓練を行わないとしているのは、22時から翌朝7時。空軍は、21時~翌朝7時、自衛隊は21時から翌朝7時です。
 米軍は、夜間の騒音で苦情が来ることもあるが、自衛隊はほぼ約束の時間を順守しているとのことでした。
 海兵隊が配置されている岩国基地では、訓練を行わない時間が度々守られないことが発生しています。
 この点について、山口県は、引き続き、米側に、訓練を行わない時間を順守するよう働きかけを行うべきだと感じました。
 三沢基地関係者の人口は、軍人・軍属・家族等で約8000人、その内、20%が基地外に居住しているということです。自衛隊員は、3100人です。
 三沢基地等における訓練は、昨年11月から、日米共同統合演習(実働演習)が行われ、今年2月には、日米共同統合防空・ミサイル防衛訓練が行われました。
 これら訓練で、三沢基地が運用される場合は、米側から、事前通告が行われるとのことです。
 しかし、特別な訓練以外の事前通告がなされないとのことでした。
 昨年度、基地近隣の小川原湖で、昨年、横田基地所属のCV-22オスプレイが湖面を低空飛行するホイスト訓練を、7月に2回、8月に2回、合計4回実施しています。
 岩国基地にオスプレイが平井する時には、以前は、米側から事前通告が行われていましたが、数年前から事前連絡がなされなくなりました。
 三沢基地経由で小川原湖での訓練には事前通告があるのに、なぜ、岩国基地では、オスプレイ飛来の情報が提供されないのか、山口県として米側や防衛省に改善を求めるべきだと感じました。
 騒音発生回数は、昨年度28369回でした。過去7年の中で、最大の騒音発生件数でした。苦情は177回で、過去7年で最低でした。その理由について、担当者は、「冬場の窓を閉め切る時期に騒音が集中した関係があるのかもしれない」と話しました。
 騒音測定器は、三沢市が独自に8か所、東北防衛局が8か所設置しています。
 過去、航空機騒音に驚いた乳牛が乳頭を損傷したり、航空機の部品が海中に落下し、漁網の一部を破損する事故などが発生したということです。
 また、米軍人が三沢市内で飲酒運転などを行うなどの事故も発生しています。
 三沢市では、三沢基地米軍との連絡協議会が毎年行われています。
 内容は、基地との交流行事を決めたりすることが中心ですが、事件事故が発生した場合は、再発防止を要請することもあるそうです。
 岩国市では、米軍との協議会が近年開催されていません。
 協議会の開催についても、山口県として、米側に開催を求めるべきだと感じました。
 三沢市は、財政面や雇用面などで、基地に依存している状況だと感じました。
 米側が、オスプレイの飛来情報を提供していることなどは、岩国基地でも行われるべきだと感じます。
 三沢市が学んだことを今後も議会での発言に生かしていきたいと思います。
 さて、今日は、六ケ所村の再処理施設を午前中見学し、午後は、青森県庁で中間貯蔵施設に関する説明などを受ける予定です。
 今日もしっかり学んでいきたいと思います。

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