昨日、阿武町町民センターで、日立サスティナブルエナジー株式会社主催の「(仮称)阿武風力発電事業に係る住民説明会」が行われ、参加者が会場を埋め尽くしました。
日立サステナブルエナジー株式会社による「(仮称)阿武風力発電事業に係る住民説明会
意見は、全てが風力発電事業に対し疑問を示すものでした。
疑問が出された主なものは、次の点です。
まず、発電事業の期間についてです。
担当者は、「風力事業により地元活性化に寄与したい」と説明しました。
参加者から「阿武町は、移住者の方々から住みやすい地域だと選ばれている。風力発電が出来るのなら、他の地域に移りたいという人たちが生まれる可能性がある」との意見が出されました。
担当者は、「固定価格買取制度は、20年間である。その後については、リノベーション工事を行って事業を継続していくのか、風車を撤去するのか現時点で決まっていない。」と説明しました。
参加者から「風車を撤去した場合、巨大な基礎部分が環境に負荷をかけ続ける。最初から風車を建設しない方が、環境に負荷を与えずにすむのではないか。」との意見が出されました。
担当者は「最寄住居からの離隔は600メートル以上にしたい」と説明しました。
参加者から「600メートル以上離れていれば、安全だという根拠はあるのか。」との意見が出されました。
担当者は「根拠はない。」と答えました。
担当者は「保安林内の建設については、今後、県、森林組合等と協議していきます」と説明しました。
私は、「保安林の解除を県に申請するということか。解除を求める根拠は何か」と質問しました。
担当者は「森林法に基づき適切に対応したい」と答えました。
担当者は、今後の予定として「方法書を今年12月上旬から来年1月中旬に縦覧したい。同時に住民説明会を開く」と説明しました。
担当者は、「方法書について、会社のホームページにアップする際、プリントアウトできるようにしたい」と答えました。
参加者から「配慮書提出前に、説明会を開くべきだった」との指摘が出されました。
担当者は「申し訳なかった」と答えました。
私は、開発会社が、今後、保安林の解除に対して、どの条文で、どのように解除しようとするのかに大きな関心を抱きました。保安林を解除できる場合とは、そのようなケースなのか、過去、県としてどのような場合に、解除してきたのか、県の担当者から近く、説明を受けることにしました。
会場一杯の参加者に関心の高さを感じました。
また、批判的な意見が多いことを実感しました。
この問題は、引き続き、調査していきたいと思います。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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