議員日誌

天皇「代替わり」テレビ報道 どうみるか

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙に「天皇の『代替わり』テレビ報道 どうみるか」と題する特集記事が掲載されました。

 元NHKディレクターの戸崎賢二さんのコメントを紹介します。

 戸崎さんは、天皇の地位についての憲法規定を引用し次のように指摘しています。

 「『天皇の地位は主権の存する日本国民の総意に基づく』という憲法の規定は、いわば『与えられたもの』であって、現在の国民が作り上げたものではありません。この規定を実質的なものとするために、天皇の地位がどうあるべきか、私たちひとひとりが考えなければならないでしょう。『総意』を形成する主権者として、これは必要なことです。」

 戸崎さんは、ここ数日の天皇代替わりに関するテレビ報道を次のように指摘しています。

 「残念ながら、そのような『主権者の意識』を問う報道はテレビではほとんどみられませんでした。天皇制や元号制度に批判的な見解はまったく伝えられず、新しい時代が始める、というメッセージが繰り返され、人びとの期待と喜びの声など、代替わり関連のトピックスが洪水のように放送されのが特徴ではなかったでしょうか。」

 戸崎さんは、天皇制について考えるとき、大きな惨禍をもたらした戦争の歴史を忘れてはならないと次のように指摘しています。

 「5月1日、即位の儀式で、新天皇が受け継いだもっとも重要なものは剣、勾玉、といった三種の神器です。三種の神器は、これを受け継ぐことが天皇の証しとされる宝物です。昭和天皇は、敗戦が濃厚になった1945年、アメリカ軍の空襲から三種の神器をどう守るかに心を砕いたと言われています。天皇と重臣たちの最大の関心は、降伏後も天皇制を護持できるかどうかであり、三種の神器の無地をはかることでした。一方で戦争終結の決断は遅れ、その間に沖縄地上戦があり、アジア口で日本兵が次々に戦病死していったのです。『剣爾』が何かは伝えられましたが、こうした歴史に目を向けた報道は見当たりませんでした。」

 戸崎さんは、最後にこう指摘しています。

 「政治の現実への批判精神と、歴史の検証を欠く天皇報道は、天皇『元首化』という復古的な意図に貢献する危うさがあります。主権者である私たちの警戒と自覚が改めて求められます。」

 自民党は、「憲法改正草案」で「日本国は長い歴史と固有の文化をもち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家」などとし、第一条で「天皇は日本国の元首」としています。

 天皇の名で行われ、大きな惨禍をもたらした戦争の歴史の検証を十二分に行うことが今求められます。

 そのことは、日本とアジアの未来にとって極めて重要です。そのことを正面から報じるテレビであってほしいと思います。

 皆さんは、天皇「代替わり」のテレビ報道をどうお考えですか。

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