約80年前にナチス・ヒトラーが「T4作戦」として数十万人もの障害者を虐殺した史実をたどり、今日に至る優生思想を追った日本障害者協議会代表・藤井克徳さんの著書「わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」を元に、著者の藤井さんお若者が討論した様子が、今朝のしんぶん赤旗「日刊紙」に再現されていました。
祖父母に視覚障害がある大学生の白井さんは「私自身には障害者差別はないとずっと思っていたけれど、『生産性のない人に価値がないのか』と問われてはっとさせられました。祖父母は働いているから価値があると思っていたから・・・。この考え方にどう向き合えばいいのか」と発言しました。
同じく大学生の筒井さんは「学歴が良くて大企業で働くことが良いとされる社会でいいのか。今の競争社会を変えなければ」と語ります。
30代の弁護士白神さんは「自民党の改憲草案には『個人』ではなく『人』としています。個を大事にしていない今の自民党政治そのものです。この社会を変えることが大事ですね。」と話します。
著者の藤井さんは、「全ての障害者は、他の者との平等を基礎として、その心身がそのままの状態で尊重される権利を有する」という障害者権利条約第17条を紹介し、個人の尊厳を守るうえで重要なのが、「無関心」を克服することだと話ました。
本ブログで、繰り返し、藤井さんの著作を取り上げていますが、現代社会や政治の在り方を議論する上で、是非読んでいただきたいと思います。
私が、今年読んだ本の中で最も印象深かった本です。
私も、この本を元に大いに語っていきたいと思います。
「そのままの状態で尊重される権利」勉強になります。
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