6日に、行われた、「県・市議会議員と厚南4地区連絡協議会との懇談会」で出された県河川「中川」の清掃について、今日、関係する市職員から、実態をお聞きしました。
県河川・中川の清掃は、毎年11月に、行われています。各地区ごとの集まり作業を行っています。厚南中と黒石中の生徒も多数参加し、清掃に参加した合計人数は、600人を超えるものとなっています。
県から、隔年で、「河川環境美化活動助成」を受けています。令和4年度は、中川清掃を行う事務局団体である「中川をきれいにする会」に10万9千円支給されました。
なぜ隔年かというと、県宇部土木建築事務所が宇部市長に要件として「原則として昨年度において助成を受けた団体については除外」してほしいとしているからです。
更に、県は、毎年、推薦団体の枠を通知しています。宇部市内各地区から「河川環境美化活動助成」を受けたい団体は、地区のふれあいセンターや市民センターを通じて、宇部市土木河川課に申請書が集まります。市土木河川課は、前年度助成を受けた団体は除外し、県から指定された推薦団体枠の範囲で、推薦書を提出します。
今年度、県宇部土木建築事務所から宇部市に示された推薦団体数は、4団体程度でした。
昨年度、助成を受けていない、「中川をきれいする会」は、今年度は、助成が受けられるのではないかということです。
県から、「中川をきれいにする会」への助成は、2年間で、10万円9千円ですから、1年で、5万4千500円。中川流域に4地区ありますので、県から、各地区への助成は1万3千円程度ということになります。
1地区平均150人参加したとして、100円のペットボトルを全員に配ることさえできない金額です。
作業では、住民が、草刈り機を提供したり、軽トラックを提供したりしています。これら住民のお礼も必要です。
県からの助成だけでは、中川清掃が運営できませんので、「中川をきれいにする会」には、4地区から助成金を拠出して、毎年の清掃作業を運営しています。
草刈り作業を行った後の集めた草やゴミを処理する費用は、県が賄っているのでしょうか。
そうではありません。宇部市が、中川清掃で発生した草やゴミをすべて処理しています。
お聞きした職員の方は「県の隔年支給される助成金だけは毎年の中川清掃作業は運営できません。助成金を増額していただきたいし、せめて、集めた草やゴミは、県の財源で処分していただきたいと思います。」と話しておられました。
河川環境美化活動助成事業の実績について調査しました。
令和元年度は、予算額が297万9千円、助成団体54。
令和5年度は、予算額が297万9千円、助成団体58。
過去5年で予算額と助成団体数は変動していませんが、そもそも河川環境美化活動に、全県で、300万円弱の予算しか確保されていないことが大問題だと感じます。
私は、今日付けで、「県内の土木建築事務所が今年度、各市町に発出した「河川環境美化活動助成事業に係る助成対象団体の推薦について」と題する文書、又は、それに類する文書の全てについて山口県知事に対して、情報公開請求を行うことにしています。
これによって、県内各市町で推薦を受けている団体数が分かると思います。
また、前年度助成を受けた団体を対象外にしている実態があるのかということについても検証していきたいと思います。
引き続き、河川環境美化活動助成事業の抜本的拡充を求めて、調査と発言を行っていきたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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