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宇宙状況監視レーダーが日米軍事同盟の宇宙戦略の重要な施設であるこは明白

 私は、9日、一般質問で登壇しました。
 今日は、宇宙監視レーダーについての部分を報告していきます。
 4日、防衛省は、「宇宙状況監視レーダー」の地元説明会を開催しました。
 防衛省は「宇宙基本計画工程表に沿った速やかな整備が可能なこと」などの要件から山陽小野田市にレーダーを設置すると説明しました。
 宇宙基本計画は「平時から有事までのあらゆる段階で宇宙利用の優位を確保する」と強調し「宇宙システムの維持において米国との役割分担を図ることにより、安全保障面での日米宇宙協力を一層強化していく」と述べています。工程表では「早期計画などのミサイル探知、追尾等の機能に関連する技術動向として、小型コンステレーションについて米国との連携を踏まえながら検討を行い必要な措置を講じる」ことなどが示されています。
 私は、宇宙状況監視レーダーが日米軍事同盟の宇宙戦略の重要な役割を果たす施設であることは明白だと指摘した上で「県は、宇宙状況監視レーダーの軍事的役割をどのように理解しているのか」質しました。
 内海総務部長は「当該レーダー施設については、宇宙空間の安定的な利用を目的とする施設であると理解している」と答えました。
 私は、「内海部長答弁は、軍事的役割が宇宙監視レーダーにあるというものと理解したがいかがか」と再度質問しました。
 内海部長は「JAXAとか、民間の衛星運用者等と情報を共有するなど、宇宙空間の安定的利用を確保するため、様々な役割がなされる施設であると理解している」と答えました。
 4日の説明会の防衛省の資料で、宇宙状況監視レーダーで得た情報は、米軍と共有することが示されていました。
 内海部長から宇宙状況監視レーダーの情報が米軍と共有されることに対する説明がなかったことは残念に思います。
 私は、宇宙状況監視レーダーは、日米軍事同盟の宇宙戦略の重要な役割を果たす施設であることを再度強調したいと思います。
 防衛省は、説明会で飛行制限区域の設定について「今後適切に対応する」と述べました。
 レーダーに隣接する山陽小野田市埴生漁協はドクターヘリの離発着場です。山口宇部空港に着陸する航空機は山陽小野田市付近を飛行する場合があります。
 私は、「宇宙空間にまで軍拡競争を広げる防衛省の計画はやめるべきと考えるが、レーダー設置を強行するのなら、県として飛行制限区域の適切な設定を防衛省に求めるべきだ」と質しました。
 内海部長は「国からは、想定するレーダーの運用範囲には航空路等がないことを確認しているが、今後、様々な状況を想定し、関係機関と協議していくと聞いており、県としても、適切に対応してまいる」と回答しました。
 私は、「ドクターヘリや消防ヘリの運航の安全を確保するためにも、飛行制限区域の設定について、防衛省と協議すべき」と再度ただしました。
 内海部長は「防衛省は、今後、様々な状況を想定し、関係機関と協議していくと聞いている。本県にも防災ヘリやドクターヘリがあるので、その協議の中で、県としても適切に対応していく」と答えました。
 やはり、宇宙状況監視レーダー周辺に飛行制限区域を設けるべきだと思います。今後、防衛省と県との協議を注視していきたいと思います。
 山陽小野田市で建設が進む宇宙状況監視レーダーについて、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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