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来年度、航空自衛隊防府北基地に「第2宇宙作戦隊」新設

 14日、NHK山口放送局は、岸防衛大臣が防府市の航空自衛隊基地を視察し、「第二宇宙作戦隊」を新設する意向を表明したと次のように報じました。
 「宇宙領域での防衛能力強化に向けて、岸防衛大臣は、専門で対応にあたる『第2宇宙作戦隊』を、来年度、防府市の航空自衛隊防府北基地に新設する方針を明らかにしました。岸防衛大臣は14日、防府市の航空自衛隊防府北基地を視察しました。岸大臣は隊員への訓示で、宇宙領域の専門部隊『第2宇宙作戦隊』を、来年度、防府北基地に新設する方針を明らかにし、『宇宙空間の安定的な利用の確保が極めて重要で、しっかり準備を進めてほしい』と指示しました。『宇宙作戦隊』は日本の人工衛星を、他国からの攻撃や妨害、それに宇宙ごみから守るための部隊で、防府北基地は東京の航空自衛隊府中基地に次いで2カ所目になります。防衛省によりますと、おそよ20人体制で発足し、山陽小野田市に整備を進めているレーダーなどを活用しながら監視にあたる予定だということです。視察のあと、岸大臣は記者団に対し、『宇宙・サーバー・電磁波といった新たな領域と陸海空という従来の領域の組み合わせが死活的に重要だ。わが国の防衛を全うするため、積極的に宇宙領域における能力強化に取り組んでいく』と述べました。」
 日本共産党中央委員会理論政治誌「前衛5月号」に党政策委員会の山根隆志さんの「増大する日米軍事同盟の危険性(上)は自衛隊に宇宙作戦隊が発足したことに対し次のように書いています。
 「1969年に衆院本会議において全会一致で採択された『我が国における宇宙の開発及び利用の基本に関する決議』は『宇宙に打ち上げられる物体及び利用は、平和の目的に限り(中略)行うものとする』と明記されていた。いわゆる憲法9条にもとづく『宇宙の平和利用』である。ところが、2008年の『宇宙基本法』で『我が国の安全保障に資する宇宙開発利用を促進する』ことが加えられたことを契機に、内閣府や防衛省、自衛隊による宇宙の軍事利用に道が開かれた。『宇宙の平和利用』の国会決議をないがしろにするものにほかならない。さらに、2015年の新日米ガイドラインで、初めて『宇宙システムの抗たん性を確保し、宇宙監視状況に係る協力を強化する』ことが明記され、自衛隊と米軍の間で宇宙協力ワーキンググループもつくられた。こうした憲法9条を踏みにじる宇宙の軍事利用と日米協力をさらに加速させるために、新『防衛大綱』で宇宙領域での新たな軍拡と日米連携を打ち出したのである。」
 憲法9条を踏みにじる宇宙の軍事利用と日米協力をさらに加速させる「第2宇宙作戦隊」が航空自衛隊防府北基地に新設されることは重大です。山陽小野田市に設置されようとしている宇宙監視レーダーとバックアップする形で「第2宇宙作戦隊」が機能することは重大です。
 山口県には、東アジア最大の米軍岩国基地があります。萩市沖にイージスアショア搭載艦を配備する動きもあります。その上、山陽小野田市の宇宙監視レーダーとバックアップする宇宙作戦隊が県内に設置されようとしています。
 まさに、山口県が「増大する日米同盟の危険性」が集中する地域になろうとしています。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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