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憲法94条との関係で「総理大臣展」を質す

 私は、2日、一般質問で登壇し、知事の政治姿勢について質しました。
 今日は、「総理大臣展」について報告します。
 県は、安倍前首相の退任を記念し県出身の8人の首相を紹介する企画展を9月23日から1カ月間、県庁ロビーで開催しました。
 私は、「総理大臣展」について次の質問を行いました。この質問に平屋隆之総合企画部長が答えました。Q&Aで報告します。
 Q山口県ゆかりの「総理大臣の選定基準」について、菅直人氏は、宇部市で生まれ、宇部市内の小中学校・高校で学んだ。なぜ、菅直人氏は、山口県ゆかりの総理大臣ではないのか。
 A「山口県の総理大臣展」は、本県出身の歴代総理の功績を広く紹介するため開催したものですが、歴代総理の出身地については、首相官邸における整理に準拠しており、お尋ねの菅直人元総理は、これが東京都とされていることから、展示の対象としなかった。
 Q県は、今回の企画について「安倍総理の退任を機に」開催したと説明している。地方自治体が政治家の「退任を機に」こうした企画を行う行為は、憲法94条が規定した「地方行政事務の範囲」を逸脱したものではないか。
 A憲法第94条は、地方行政事務の具体的な範囲について何ら定めておらず、総理大臣展の開催がこの条文を逸脱しているとは認められないことから、ご指摘は当たらないものと考えている。いずれにしても、このたびの総理大臣展は、安倍前総理だけではなく、歴代総理の歴史や業績、ゆかりの地などのご紹介を通じて、県民の皆さんの郷土への誇りや愛着を一層高める機会とすることを目的とするものであり、このことが地方行政事務の範囲を逸脱するとは考えていない。
 中国新聞は3日、私のこの問題での質問を取り上げ、次のように報じました。
 「企画展は県庁1階の玄関ホールで9月23日~10月23日にあり、伊藤博文から安倍氏まで8人の経歴や業績をパネルで紹介。安倍氏については『在職日数歴代最長までの歩み』と題し、計108枚に上る写真を使ったパネルも置かれた。期間中には41件の意見が寄せられ、うち批判的な声が30件あった。」
 引き続き、この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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