議員日誌

小説「いなくなれ、群青」

 河野裕さんの「いなくなれ、群青」を読んでいます。

 小説の分類は、「ライトノベル」になるのでしょうか。

 この小説は、第8回大学読書人大賞第1位、読者メーター読みたい本ランキング第1位、SUGOI JAPN Award第2位などを受賞しています。

 数日前の新聞に「『捨てられた人々』が暮らす場所、階段島。停滞と安寧の中にあった島は、一人の少女の登場によって、大きく変化した。彼女に出会った時から始まる-。

 七草は、ある日突然、「階段島」で暮らすことになりました。

 七草は、この島で、「100万回生きた猫」と会話を交わします。

 猫は「移動こそが幸福の本質だ」と語ります。

 しかし、七草は、「でも安定した停滞はいやじゃ。それは、幸福からは遠い場所にあるかもしれないけれど、同時に不安からも遠い場所にある。不安じゃなければ、幸福だと言い張ることだってできる。この島は少なくとも今のところ、安定した停滞の中にある。だから僕は段階島の真実なんてものを求めはしない。」と考えています。

 七草が、「真辺由宇」に出会ってから物語が始まります。

 真辺は、「島から出よう」と七草に持ち掛けます。

 「島から出る方法は、失くしたものを見つけ出すことだけ」

 さあ、「階段島」の真実とは、真辺と七草は島から出ることができるのか。久しぶりにわくわくしながらページをめくっています。

 「階段島」は私たちの住む現実かも知れません。

 「安定した停滞」とは、私たちが住む現実社会なのかも知れません。

 「階段島」という架空の島を通して、私たちたちの現実社会の真実をこの小説は描こうとしているのだと思います。

 「いなくなれ、群青」は、横浜流星・飯豊まりえ主演で映画化が決定しました。

 9月6日上映予定です。映画「いなくなれ、群青」も今から楽しみです。

 小説「いなくなれ、群青」シリーズは、最新刊の「きみの世界に、青が鳴る」が第6巻で最終巻となります。

 少しづつ読んでいこうと思います。

 今日は、広島へ出張です。シリーズ第2巻「その白さえ嘘だとしても」もカバンに入れて出発します。

 河野裕ファンの皆さん、お勧めの小説をお教え下さい。

 

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