議員日誌

ため池の点検と対策を急げ

 この度の西日本豪雨災害で、広島県福山市でため池が決壊して流れ出た土砂が民家を押しつぶして、3歳の女児が亡くなりました。

 17日、参議院内閣委員会で、日本共産党の辰巳幸太郎議員が、質問を行い、西日本豪雨で決壊したため池19の内、防災対策を重点的に進める「防災重点たけ池」に選定されていたのは4か所にとどまていると農林水産省が答えました。

 辰巳議員は、「なぜ15か所」は選定されなかったのか」と尋ねました。農水省農村振興局奥田整備部長は「決壊の原因を分析するチームを新たにつくり、対策を打つ」と表明しました。

 農水省は、毎年、全国のため池の一斉点検を行っています。直近の2017年3月末時点の調査では、全国20マン箇所のうち、約1万1000箇所を「防災重点ため池」に選定しています。

 農水省は、防災重点ため池のうち、3634か所で豪雨に対する詳細調査を実施しました。

 その内、1399か所で「豪雨対策が必要」だとされましたが、対策が完了したのは653か所だとしています。

 辰巳議員は、予算措置を行い最優先に、1399か所を整備すべきだと迫りました。

 山口県内にため池は、9995か所あり、全国第5位です。

 県内に防災重点ため池が、140か所あり、豪雨に対する詳細調査が実施されたのは、121か所です。

 その内、豪雨対策が必要だとしたため池が73あります。

 その内、対策が完了したのは0となっています。

 県内の防災重点ため池の内、豪雨対策が必要とされた73箇所のため池は、対策工事を早急に実施すべきです。

 また、西日本豪雨災害で、防災重点ため池に指定されていないため池が決壊したことに鑑み、県内のため池の緊急点検を行い、点検の結果、必要なため池は、防災重点ため池に新たに指定するなどの措置をとり、住民の周知すべきです。

 山口県は、全国屈指のため池の多い県です。国の対策を強化しつつ、県としても、ため池の防災対策を抜本的に強化すべきです。

 西日本豪雨災害で多くのため池が決壊し、周辺地域に死亡事例など甚大に被害が出ました。

 皆さんの身近なため池は大丈夫ですか。ため池の防災対策について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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