小泉純一郎さんのお話を聴く会主催の「元内閣総理大臣 小泉純一郎氏講演会」が昨日、周南市文化会館大ホールで行われました。
全県から1700名を超える参加者が会場を埋め尽くしました。
宇部市・山陽小野田市から、バス2台、約100名の方が参加しました。私も直行バスで参加しました。
小泉氏は、「原発推進論の『安全で、安くて、CO2を排出しない』という大義名分は、福島原発事故で崩れた」と語ります。
小泉氏は、原発事故後、イギリスBBCが作成したドキュメンタリーを観て、核廃棄物を処理するのに10万年かかることに衝撃を受けたと話ます。
そして、世界で唯一の核廃棄物の処理施設=フィンランドのエンカロを訪ねます。
岩盤の島に地下400メートルの道を付けその下の空間に核廃棄物を貯蔵します。
その上、処理できる廃棄物は、約原発2基分でしかありません。
小泉氏は、「日本だったら、400メートルも掘れば、水や温泉が湧いてしまうだろう。日本で、核廃棄物処理施設を建設することは無理だと感じた。」と語ります。
小泉氏は、「産業廃棄物ならば、処分場がない事業所の許可を知事は出さない。政府は、処理施設のない、原発の建設をなぜ許可するのか」と質しました。
小泉氏は、日本の原発の安全基準は世界で一番厳しいというが、「アメリカの基準には、避難計画や自爆テロへの対策などが盛り込まれている。日本の原発の安全基準が世界で一番厳しいというのはうそだ。」と述べました。
小泉氏は、「現在、原発の依存度は数%。停電することもなかった。原発に使われている予算を自然エネルギーに転換すれば、30年で、自然エネルギーの依存度を30%にすることは可能だ。」と語り、「原発ゼロの日本は実現できる。多くの国民が脱原発を求めており、政府が原発ゼロを決めれば、与野党で合意は可能だ。」と述べました。
小泉氏は論語の「過ちは改むるに憚ることなかれ」を引いて、「総理時代は、原発推進だったが、福島事故後、議員も引退し、勉強する中で、『原発は安全じゃない。金まみれの、金食い虫の産業だ。クリーンエネルギーなんてとんでもない、環境汚染産業だ。』というのが分かってきた。今は、原発ゼロの道しかないと考える。」と訴えました。
小泉氏の原発ゼロの日本をとの主張は大いに励まされました。
やはり、上関原発の建設はすべきではないと感じました。
原発問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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