矢島伸男さんの「イラスト版子どものユーモア・スキル 学校生活が楽しくなる笑いのコミュニケーション」(合同出版)を読みました。
子どもの頃から「お笑い」が好きで中高生の頃は「俺たちひょうきん族」などのお笑い番組を毎週観ていました。
26歳から議員という人前で話すことの多い仕事となり、人前でお話しする時は、ユーモアのあるものにしたいと常々考えてきました。
最近、お寺で聴聞する機会が多いのですが、ユーモアを交えた僧侶方々の話術に感心しています。
様々な地域の役員をしている立場などからも、少し「笑い」について勉強したいと思っていた時、しんぶん赤旗にこの本が紹介されていました。
この本は、子ども向けに書かれたものでありますが、当然、大人の私たちにも大変参考になるものです。
矢島さんは、笑いについてこう書いています。
「困難や挫折を抱え、絶望に打ちひしがれることがあっても、笑うことで自尊感情が高まり、前向きな気持ちになることがあります。笑いが病気の進行を抑制し、生活の質(QOL)を向上させることも、さまざまな研究によって証明されています。さらに日常生活のさまざまな場面でおもしろさ、おかしさ、ユーモアを感じ、それを周囲に伝達して笑い合いことで、人間関係が円滑になっていきます。」
このことは、皆さんも実感されていることだと思います。
矢島さんは、ユーモア・スキルには、4つあると書いています。
一つ目は、「表現力」。表現力とは、「体の動きや顔の表情を使って人を笑わせる力」のことです。
二つ目は、「創造的思考力」。創造的思考力とは、「ものの考え方や見方を変えておもしろさを見つける力」のことです。
三つ目は、「コーピング力」。コーピング力とは、「人を笑わせるときに感じる緊張や不安に負けずにやりきる力」のことです。
緊張に負けない7つの方法が書かれてあります。
①うまくいったときの自分をイメージする。
②緊張していることを相手にうちあける。
③息をとめない。
④おなかから大きな声を出す。
⑤口だけではなく体を使って話す。
⑥完璧に伝えることより、自分のことばで伝えることを考える。
⑦ことばが出てこなくてもあせらず、つぎのことばが出てくるまでまつ。
最近、⑥⑦の大切さがわかってきました。
第四は、論理構成力です。論理構成力とは、「話をおもしろくまとめたり、相手に伝わるように話したりする力」のことです。
レッスンの中で「話のオチからおもしろい話をつくろう」があります。
①オチ:笑ってほしいところに(話のオチ)をきめる。
②オチの前:オチの前ぶれをまとめる。
③はじまり:なにをしていたのかをまとめる。
これは、意外と難しいです。
私が考えた作品を紹介します。
先日、NHKのEテレのハートネットという番組を見ていて聴覚障害者の方々のオリンピック=デフリンピックの日本人選手がインタビューに応じていました。
その時に、男子バレーボールのキャプテンの発言です。
オチ:選手は「5年です。」と答えました。
オチの前:監督が選手に「お前は、いったい何年バレーボールをやっているんだ」といいました。
はじまり;デフリンピックに出場する男子バレーボール日本チームの練習中での出来事です。
自分が「笑った」ことをこれからはメモにして「ネタ帳」を作っておこうと思いました。
本棚から長男が愛読していた星新一さんの「ショート・ショート」を読んで勉強したいと思います。
久しぶりに落語のCDを聞いてみましょうか。
「笑い」について基礎から学べる本書は、私の今の「座右の書」です。
話のオチから考える。第二作目に挑戦中です。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。