議員日誌

スノーデン氏が共同通信と単独会見

 米国家安全保障局(NSA)による大規模な個人情報収集を告発し、ロシアに亡命中の米中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン元職員が共同通信の単独インタビューに応じました。

 その単独インタビューが昨日、山口新聞や中国新聞に掲載されました。

 スノーデン氏は、NSAは「XKEYSCORE(エックススキースコア)」と呼ばれるメールや通話などの大規模監視システムを日本側に提供したと証言しています。

 米ネットメディア「インターセプト」は4月、スノーデン氏の暴露文書として、日本に提供した「エックススキースコア」を使って、NSA要因が日本での訓練実施を上層部に求めた2013年4月8日付の文書を公開しました。

 今年5月29日の参院本会議で、安倍首相は、「出所不明」としてコメントを拒否しました。

 以下は、スノーデン氏への単独インタビューの内容です。

 まず、エックススキースコアについてスノーデン氏は次のように答えています。

「私も使っていた。あらゆる人物の私生活の完璧な記録を作ることができる。通話もメールもクレジットカード情報でも、監視対象の過去の記録まで引き出すことができる「タイムマシン」のようなものだ。エックススコアをNSAと日本は共有した。(供与を示す)機密文書は本物だ。米政府も(漏えい文書は)本物と認めている。日本政府だけが認めないのは、ばかげている。」

 スノーデン氏は、日本の共謀罪について次のように述べています。

 「(法案)に懸念を表明した国連特別報告者に同意する。法案がなぜ必要なのか明確な根拠が示されていない。新たな監視方法を公認することになる。大量監視の始まりであり、日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものになる。」

 スノーデン氏が「国連特別報告者に同意する」としたのは、5月18日、国連プライバシー権に関する特別報告者のジョセフ・ケナタッチが、安倍首相に提出した「共謀罪」法案に対する懸念を示す書簡です。

 国連の特別報告者は「『共謀罪』法案が法律として採択された場合、法律の後半な適用範囲によって、プライバシーに関する権利と表現の自由への過度の制限につながる可能性がある」「法案を押し通すために立法が急がれることで、この重要な問題についての広範な国民的議論を不当に制限することになる。」などの指摘をしています。

 この書簡について日本政府は抗議の見解を発表しています。

 この日本政府の抗議に対して、国連の特別報告者は反論を発表しています。

 「私が、日本政府から受け取った『強い抗議』は、ただ怒りの言葉が並べられているだけで、全く中身はなかった。その抗議は、私の書簡の実質的内容について、一つの点においても反論するものでもなかった。」

 「共謀罪」法案の成立を急ぐ安倍政権の驕りと焦りは頂点に達しています。

 安倍政権の暴走の先は、スノーデン氏が指摘する大量監視社会の本格的なスタートなのです。

 日経(電子版)の世論調査では、安倍内閣の支持率が前回の52.1%から25.4ポイント激減し、26.7%となりました。

 憲法9条を骨抜きにし、「共謀罪」法案を強行しようとする安倍政権を退陣に追い込んでいきましょう。

 ジャーナリスト小笠原みどりさんの「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」後半部分を読んでいます。

 

 

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