吉田修一さんの「路」を読んでいます。
文庫版の裏表紙を引用します。
「台湾に日本の新幹線が走る。商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り合い、台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常・・・。新幹線事業を背景に、中台の人々の国を超え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。」
北上次郎さんが「日刊ゲンダイ」に書いた書評を紹介します。
「ここにはさまざまな人間が登場する、そのそれぞれのドラマが克明に描かれていくから目が離せない。どんどん引き込まれていく。彼らの人生をともに生きることになるのだ。それだけでも十分なのだが、それらがうねるように合流していくのである。愛があり友情があり青春がある。家族がいて恋人がいて職場の友がいる。希望があり悔恨があり懺悔がある。7年間の物語のなかに人間の営みのすべてがある。」
北上さんの書評の通り、一人ひとりの人物が克明に描かれ、一人ひとりの生き様にグイグイ引き込まれます。
今読んでいるのは、クライマックスの一つであろう、春香と人豪の再会の直前です。
2人はどのように再会するのでしょうか。2人の関係はどうなるのでしょうか。
吉田修一さんの作品を本格的に読み始めたのはごく最近ですが、吉田さんの文章は人を惹きつける力があると思います。
言葉が心の奥に届きます。
人生・歴史などなどを包含した一つの大きな物語を紡ぐ吉田作品。
「路」という作品に出合えた幸せを感じています。
そして、台湾に行きたくなりました。台湾の新幹線に乗ってみたくなりました。
来年は、吉田さんの最新作「怒り」が映画化され上映されます。
この冬は、吉田作品とともに過ごし、年越ししたいと思う今日この頃です。
吉田修一ファンの皆さん、お勧めの作品を紹介して下さい。
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