議員日誌

念仏者九条の会・山口の総会と学習会に参加

 この春から、私は、宇部市吉部にある浄土真宗本願寺派の常光寺の大総代を務めています。

 その関係で、本願寺門徒を中心に結成されている念仏者九条の会・山口の賛同者に加えていただき昨日、総会と学習会に参加しました。

 総会では、浄土真宗本願寺派山口教区大津西組が、安倍首相に対し、「安全保障関連法案に反対し、廃案を求める要望書」を提出したことが報告されました。

 大津西組は、県内の参議院議員にも安全保障関連法案を廃案にするよう求める要望書を提出する予定だとの報告がありました。

 学習会の講師は、名古屋大学名誉教授の平川宗信さん。「真宗念仏者はいかなる国家と憲法を求めるのか」と題して話をされました。

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  講演をする平川宗信名古屋大学名誉教授

 平川先生は、「親鸞聖人は、『教行信証』の後序で、法然上人や親鸞聖人が流刑になった承元の法難について『主上臣下、法に背き義に違し』と書いておられる。『主上』つまり天皇を批判しておられる。天皇は『法』に背き『義』に違したという、厳しい批判を加えておられる。天皇といえども法に従わなければならない。親鸞聖人も『法の支配』に類似した考えをもっておられた。」とのべました。

 平川先生は、「阿弥陀の第一願『国に地獄・餓鬼・畜生あらば、正覚を取らじ』という『無三悪趣』がある。この考えは、憲法前文『われらは、平和を維持し、先制と隷属、圧迫と偏狭を地上から永久に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』という考えに通じる」とのべました。

 平川先生は、自民党の憲法改正草案について、「憲法で国民をしばるもの、憲法で国民に指示するもの、これは、立憲主義の否定であり、国民を畜生にするもの」と批判しました。

 また、自民党の憲法草案の9条部分について「国を戦争に向かわせるものであり、地獄を求めるもの」と批判しました。

 更に、自民党の憲法草案の前文で、経済成長をうたっていることについて「世界は持続的な発展を求めている時代だ。餓鬼を目指すものと言える。」と批判しました。

 平川先生は、自民党の憲法草案は、「地獄・餓鬼・畜生を目指すものであり、『三悪趣国家』を目指す改憲案だ」と厳しく批判しました。

 念仏者としてとても迫力のあるお話でした。

 明日から仏教と憲法の学習に励もうと決意を新たにした学習会でした。

 これからも念仏者九条の会の活動に参加していこうと思います。

 平川先生ありがとうございました。

 

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