議員日誌

品川正治著「手記 反戦への道」

 東京に出張している時、山口大学出身で、現在、しんぶん赤旗日刊紙の、経済部長をされている金子豊弘さんと食事をする機会がありました。

 金子さんから品川正治さんについて様々なお話をお聞きしました。

 品川さんは、元日本火災海上保険(現日本興亜損害保険)会長で、経済同友会終身幹事をされた方です。

 全国革新懇の代表世話人を務められていましたが、昨年8月に89歳で亡くなられました。

 山口県で講演会が行われたのですが、所用で参加できませんでした。

 生前、品川さんから直接お話しをお聞きする機会はありませんでしたが、金子さんのお話もお聞きし、「手記 反戦への道」を読み始め、一気に半分読みました。

 この本は、品川さんの戦前の歴史が書かれたものです。

 これまで読んだ中で圧巻だったのは、品川さんが三高時代に経験した「軍人勅語読み替え事件」です。

 三高に京都師団長の査閲が行われました。

 ある生徒が、「我が国の軍隊は世々天皇の統率し給う所にぞある」を「我が国の天皇は世々軍隊の統率し給う所にぞある」と読んだのです。

 この事に対して学校は、読み替えた生徒を退学させ、校長と教頭が辞職することを決めました。

 生徒総代だった品川さんは、退学し、陸軍への志願を決意します。

 この本の「はじめに」で、「『憲法9条を持つ日本』として、世界平和の中心として尊敬される日を一日でも早く実現したい」と語っています。

 その上で、「何が私をそこまで駆り立てるのか。それは、私の思想形成期、戦争体験、憲法に初めて接した時の思い出を、虚心に語ることによって、ご理解を得たく、『手記』の形でまとめてみた」と書いています。

 引用した例からも、品川さんが、憲法9条を守ることに駆り立てられる理由がよく分かりました。

 この本を読み進め、品川さんの平和を求める想いをしっかり学びたいと思います。

 そして、品川さんの他の書作にも触れ、私の指針にしたいと思います。

 品川さんを敬愛する多くの皆さん、感想やお勧めの本をお教え下さい。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。