議員日誌

第1回学校給食運営委員会に参加

 本日、第一回学校給食運営委員会が行われ参加しました。

  新しい学校給食センターの説明をする中野課長

 私は、PTA連合会から委員として出席しました。最初に、私を含めた委員に委嘱状が教育長から渡されました。

 委員会では、第一に、学校給食調理業務の民間委託について報告されました。

 来年度から、調理と食器類の洗浄・清掃業務を民間委託にしていく方針が報告されました。

 私は、学校給食の民間委託は、偽装請負になる可能性が大きいことを指摘しました。

 埼玉県鳩ケ谷市では、09年、労働省通告第37号に違反するとして、埼玉県労働局は、是正指導に入りました。

 昨年、内閣府公共サービス改革推進室が、「地方公共団体の的性な請負事業推進のための手引き」を出しました。

 この手引きは、地方公共団体は、民間業者に指示を出すことを容認するような内容になっています。

 自治労連が、この手引きについて内閣府と交渉を行う中で、内閣府の担当者は、「地方公共団体が業者に対して口頭で指揮命令できない」ことを認めました。手引きの内容は、あくまでも「要請」の範疇だと答えました。

 その上で、内閣府の担当者は、「詳細は、各県の労働局に問い合わせてほしい」と述べています。

 私は、「宇部市が、事業者に、調理や洗浄のみを民間委託しようとすることは、労働省告示第37号で禁止している『単に肉体的な労働力を提供』させる行為ではないか」と指摘し、宇部市の民間委託は、偽装請負の可能性が大きいことを指摘しました。

 中野学校給食課長は、「山口労働局との協議し、偽装請負にならないようにしたい」と答えました。

 その上で、私は、「地産地笙やアレルギー対策を強化しようと思えば、教育委員会が現場に明確な指示命令が出せることが重要だ。学校給食の民間委託は、教育委員会の指示命令が出せなくなくなり、安全・安心の学校給食は後退してしまう。今からでも民間委託の計画を見直すべきだ。」と主張しました。

 中野課長は、「委員の意見は、しっかり受け止める」と答えました。

 二つ目に、委員会の中で、学校給食費の値上げを検討したいとの報告がされました。

 宇部市は、平成10年度から15年間学校給食費を値上げしていませんが、この度、「給食費の見直しについて検討したい」と報告しました。

 中野課長は、値上げしたい理由を4点上げました。次の通りです。

 ①平成10年度に比べてパン・牛乳等の価格が年々上昇してきている。

 ②消費税が来年4月から8%、平成17年10月から10%に改定される

 ③県内他市において、数年前から給食費の値上げを行う市が増えている。

 ④円安の影響等により、食材料の価格が上昇すると懸念される。

 ⑤給食費が市内で統一されていない。

 私は、「来年度から、学校給食への公的関与が、民間委託により、少なくしようとする一方で、保護者負担を増やそうとするのは問題だ。」と値上げすべきではないと主張しました。

 また、学校関係者から「宇部市の教員は、給食費が1食当た50円高くなっているのはなぜか」などの質問も相次いで出されました。

 中野課長は、「値上げの時期や金額は現時点では明らかになっていない。今後、具体的な数字が出せる段階になれば、委員会に示したい」と答えました。

 宇部市の学校給食費がアベノミクスの影響で値上げされることは許されません。

 消費税増税の今こそ、値上げを回避する努力を行う時だと思います。

 宇部市の学校給食は、民間委託と値上げで大変な状況になっています。

 学校給食に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 次回の委員会に皆さんのご意見を生かしていきたいと思います。

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