議員日誌

同胞

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.10「同胞」を観ました。

 1975年の作品です。

 統一劇場の演劇を岩手県松尾村青年会が、公演するまでの物語。

 青年団長は、寺尾聰。当時、27才。酪農家の純朴な高志を好演しています。

 高志が気持ちを寄せる佳代子を演じる24才の市毛良枝が愛くるしくていいですね。

 青年会が公演を主催するかどうか、実によく議論します。

 総会は、夜2時にまで及びます。

 山田洋次監督がマガジンで「いま思い返してみると、民主主義の物語だったと思う。」と述べていますが、その通りの議論が描き出されています。

 その議論が、実に明るいのです。

 一人一人を大切にする雰囲気があるのです。

 この映画を観て、「一人一人を大切にする」ことが、今、社会全体で希薄になっていることに気付かされました。

 未来は青年のものといいますが、今の青年に変わらない輝きがあることを信じたいと思います。

 映画の終盤、公演を成功させて、青年会長の高志が、倍賞千恵子演じる統一劇場のオーガナイザーの秀子に寄せた手紙が朗読されます。

 その中に「なんであんなに夢中になれたのか。不思議な気がします。」というくだりがあります。

 私の20代にこの言葉を当てはめると、大学のサークル活動だったのかなと思います。

 その後は、4年毎の自らの選挙活動でしょうか。

 夢中になれるものがあるということは素晴らしいことだということに気づかされる映画です。

 今回も山田監督にただただ感謝するばかりです。

 次回は、「ダウンタウンヒーローズ」です。

 この映画は、リアルタイムで映画館で観ていないので、今から楽しみです。

 

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