議員日誌

息子

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.「息子」を観ました。

 この映画で父親役を演じた三國連太郎さんが、14日、90歳でおなくなりになりました。

 三國さん出演の新しい映画を観ることができないことがとても残念です。

 「息子」が製作されたのは1991年。三國さんが68歳の時の作品です。

 88年から「釣りバカ日誌」シリーズが始まりました。三國さんが65歳からのシリーズだったのですね。

 私がこの映画を観た当時は、26歳。市会議員になったばかりの頃で、当時立候補に反対していた父との関係のことがダブリ、複雑な想いでこの映画を観ていたことを思い出します。

 息子の立場で観ていた当時とは違って、4人の子どもが思春期を迎えた今、この映画を観る視点は、父親の立場に変わっていました。

 次男の下宿で、息子の彼女を紹介された父が、真夜中眠れずに、ビールを飲んで歌い出すシーンに、涙が滲みました。

 父は、次男に「いつまで面倒かけるんだ」と口癖のようにいいます。

 しかし、父親とは、面倒かける子どもほどかわいいものですよね。

 私にも心あたりのある子どもがいますが、今は内緒にしておきましょう。

 三國さんは、赤旗新聞に度々登場し、お孫さんを通していつも語る言葉がありました。

 「この子が大きくなった時、日本はどうなっているのか空恐ろしい気がします。あれだけの犠牲を出して構築した平和憲法だけは、守っていかなきゃいかんと思います」

 三國さんは天国で、憲法「改正」の要件を緩和しようとする政府の動きなどをどう観ておられるでしょうか。

 「息子」の中でも三國さんが「戦友会」に参加するシーンがあります。

 「あれだけ犠牲を出して構築した平和憲法」の重みを知っている三國さんの死は重ね重ね残念です。

 残った私たちは、三國さんの遺志を継ぐ決意を固める時だと思いました。

 「息子」は心に沁みました。三國さんありがとうございました。安らかにおやすみください。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。