宇部市小野字中山森ヶ浴地区の産業廃棄物処理施設(安定型)を拡張する計画があることが明らかになりました。
10月19日に、業者から県産業廃棄物処理施設等の設置に関する指導要綱に基づく事前協議書が県宇部環境保健所に提出されました。
内容は、既設の産業廃棄物最終処分場を約3万4千㎡拡張しようとするものです。
私は、平成21年9月議会で、小野湖上流の産業廃棄物処理施設問題を取り上げました。
吉崎(当時)部長は美東町に産業廃棄物処理施設を建設しようと計画している業者に「要綱に基づく手続きに至る前に、計画者に対し、小野湖関係者に詳細に説明し、その理解を得るよう指導しているところ」と答えました。
今回の業者が要綱に基づく手続きに入る前に、計画を小野湖関係者に説明を行ったかについて、県廃棄物リサイクル対策課の担当者は「業者には、小野湖関係者に説明するよう指導を行ってきたが、関係者の理解を得るに至っているとは聞いていない」との認識を示しました。
県宇部環境保健所では、要綱に基づく事前協定書が提出されたことについて、宇部市環境政策課、宇部市小野市民センター、小野湖周辺の環境保全を考える会、小野湖の水を守る会に情報を提供しました。
昨日、小野湖の水を守る会、宇部自然保護協会、宇部山岳会、宇部野鳥保護の会は、小野湖周辺での産業廃棄物処理場拡張計画について、県宇部環境保健所に申し入れを行いました。
項目は①計画されている産業廃棄物処理場の拡張計画については、その安全性を関係住民が理解し、承諾するまで、許可しないこと。②産業廃棄物は17年間にわたり、44万㎥もの膨大な量が埋立られています。計画地が小野湖の直近であり、小野湖の水質が汚染される危険性があります。よって、関係地域については、小野湖の水を水道水源として飲用している地域、すなわち、宇部市、山陽小野田市を関係地域(承諾地域)として決定すること。を求めています。
申し入れ項目にある通り、今後は、事前申請書をもとに関係地域及び関係自治体を決定します。
申し入れ書にある通り、宇部市関係者だけではなく山陽小野田市の関係者が関係地域となり、しっかり意見が表明できるようにすべきだと考えます。
この問題については、引き続き、必要な調査と発言を行いたいと思います。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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