議員日誌

映画「グスコーブドリの伝記」

 今日、映画を観てきました。いつもは、宇部市内の映画館に行くのですが、今日は、防府市まで足を伸ばして観てきました。

 今日観た映画は、杉井ギサブロー監督の「グスコーブドリの伝記」です。宮沢賢治の世界をますむら・ひろしさんの猫のキャラクターで描き出した作品です。
 杉井監督は、主人公のブドリに、宮沢賢治の一生を重ねたのだと思います。
 宮沢賢治は、三陸沖地震が襲った1896年に岩手県花巻に生まれます。1922年、賢治は、最愛の妹トシを失います。この作品に、ブドリの妹ネリが登場しますが、ブドリとネリとの関係は、賢治のトシへの想いと重なります。
 賢治は、盛岡高等農林学校で学び、地元の農学校で教鞭を取り、「羅須地人協会」を設立し、農民たちへ稲作指導を行います。賢治の努力にも関わらず、この地方を冷害などの自然災害が何度も襲い、大凶作が人々を苦しめます。
 この作品で、成長したブドリは、大学で学び、火山局で働きます。ブドリは、自然災害で苦しむ人々を守りたい思いである行動に出るのです。
 賢治は晩年、肺炎などの病魔に襲われながら、農村の窮状を改善しようと最期まで力を注ぎます。ブドリに賢治の姿が重なります。クライマックスは映画館でお楽しみ下さい。
 昨年、東北を大津波が襲いました。それを乗り越えようと、第二の賢治がこの日本に生まれています。ブドリの声を演じた小栗旬さんはインタビューに「この作品は未来の子どもたちのために作られた映画だと思います」と述べていますが、私は同じ想いを抱きました。この夏、親子で観ていただきたい一押し映画です。

 月に一度、エッセー書きも兼ねて映画を観ています。今後とも防府市にも足を伸ばしながら、いい作品に出合っていきたいと思います。

 「グスコーブドリの伝記」は、心洗われる良作でした。

 杉井監督作品の「銀河鉄道の夜」のDVDを借りて観ようと思います。

 映画は心を豊にしてくれます。皆さんの感想もお聞かせ下さい。

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