山陽小野田市在住の浅田桃江さんが、6月6日、94歳でお亡くなりになられました。
桃江さんは、生前、小野田生活と健康を守る会の事務局長として社会保障を守る運動に熱心に取り組まれました。
「偲ぶ会」では、県内各地から多くの方々が集まり、桃江さんを偲びました。
私は、1988年に福祉大学を卒業して宇部協立病院に勤務しました。あれから23年が経過します。その時、桃江さんは、71歳だったということになりますが、その当時、元気に様々な場で発言されていた事を昨日のように思い出します。桃江さんの話は、まず、具体的でした。そしてユーモアがありました。私はまず、桃江さんの演説から多くのことを学んでいたんだということを今更ながら感じています。
桃江さんと言えば小野田生活と健康を守る会という感じがいまでもしています。生活と健康を守る会の第一のスローガンは、「一人はみんなのため、みんなは一人のため」ですが、桃江さんの人生は、ただひたすら、みんなのために尽くされた人生ではなかったかと思います。桃江さんと同じ道を歩む一人として、桃江さんの人生をこれらも学び続けていきたいと思います。
民主党政権は、6月30日に、「社会保障・税の一体改革」の成案を発表しました。これによると、税という点でまず、消費税は、2010年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げるとされました。法人税は、国際的な競争力を維持するなどとして税率の引き下げを行うとしています。一方肝心な社会保障は、2015年度までに、重点化・効率化により1.2兆円削減するとしています。主なものは、医療保険や介護保険の改悪です。しかし生活保護基準についても、2012年末までに生活保護基準の検討を行うとしています。政府が検討を言う時に引き上げはないと思われますので、政府は生活保護基準の引き下げを検討しているのです。
社会保障を守るたたかいは、これから大きな山場を迎えます。桃江さんが命がけで守ってこられた憲法25条を守るたたかいを私たちがしっかり引き継いでいきたいと思います。その事が桃江さんに天国でゆっくり休んでいただく道ですから。
桃江さん、これまで色々ありがとうございました。今日集まったものが中心になって社会保障を守る取組みを進めていきます。桃江さん、安らかにお休みください。
実行委員長の大木山陽小野田市生健会会長あいさつ
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