池井戸潤著「鉄の骨」を読んでいます。この小説は、ドラマ化され、NHKで7月3日(土)からスタートします。
ドラマ化を知って、数日前からこの本を読んでいます。この小説は、直木賞候補にもなりましたし、吉川英治文学新人賞を受賞しました。
池井戸潤さんの名前は書店で最近よく見かけるようになりましたが、実際に読んだのは「鉄の骨」が最初です。
池井戸さんは、私より一つお兄さん。同世代の作家としてこれからも注目していきたいと思います。
この本のテーマは、建設業界の「談合」問題です。
私は、取り分け県議になってから、様々な入札問題を議会で取り上げてきました。
社会保障問題にも力を入れてきましたが、もう一つ力を入れてきたのが、入札問題です。
小説の中に、区役所の駐車場整理が同一業者が落札していることに対して、このような下りがありました。
「それはな、裏に談合がある証拠なんだよ。もし、公正な競争入札が行われたとすれば、駐車場管理の会社は年度毎に代わり、顔ぶれも代わるはずだ。ところが実際には、毎年同じ業者が落札し、結果として同じ人間たちが同じ仕事に従事している。理由は簡単、談合では既存業者が優先されるからだ」
私は、長年、行政の入札を見てきて、同一業者の連続受注という実態を見てきただけに、この下りは、小説であってもリアリティーを感じました。
私が県議になった早々に、県発注の清掃に関する入札に関わって、公正取引委員会が勧告を行うという事態がありましたが、このようなケースは稀と言っていいと思います。
小説はまだ読み始めたばかりですが、ドラマの進行に合せて読み進めていこうと思っています。
ドラマは、主人公の平太役を小池徹平さんが演じます。笹野高史さんなどのベテラン俳優が多数出演します。キャストもよし。今から楽しみです。
池井戸ファンの皆さん、ご指導よろしくお願いします。
また「談合」についての皆さんのご意見をお寄せください。
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