議員日誌

口蹄疫問題で福嶋牧場へ

 本日、木佐木参議院県選挙区予定候補と一緒に、口蹄疫問題について意見を聞くために、山口市阿知須町の福嶋牧場を訪ねました。

 牧場を興された福嶋経男さんからお話を聞くことができました。

 福嶋牧場では、肉牛を300頭以上飼育しておられます。規模としても県下を代表する牧場ですが、品質でも県をリードする牧場です。

 全国肉用牛枝肉共励会で、福嶋牧場の経男さんと息子さんの譲二さんお二人で、H16年から19年まで7頭出品して5頭が入賞(16年名誉賞、17年優秀賞1席、18年優良賞5・6席、19年優良賞8席)するという実績を上げておられます。

 お宅の居間でお話をお聞きしましたが、その周りには所狭しと賞状やトロフィーなどが置いてありました。

 まさに、山口県を代表する畜産農家の福嶋さんが開口一番言われたのは、政府に対する不信の言葉でした。

 「(口蹄疫問題に対する)政府の姿勢が悪い。対応が幼稚すぎる。」と怒り心頭でした。

 とににかく政府の初動対応が不十分だと指摘されました。

 私たちは、日本共産党国会議員団が20日に農水省に対して行った「口蹄疫問題の申し入れ」の内容について説明し、福嶋さんの意見をお聞きしました。

 その上では、私たちは、山口県の家畜市場が閉鎖されている影響についてお尋ねしました。

 「山口県の畜産農家は、九州から飼料を仕入れているので、市場の閉鎖はやむを得ないと考えている。しかし、市場閉鎖が続くと農家の影響は大きい。牛は大きくなりすぎると価値が下がる。」

 と率直に福嶋さんは指摘しました。

 次に、宮崎県の種牛の殺処分の影響についてもお聞きしました。

 福嶋さんは、「山口県の農家でも宮崎県の種牛に関わる牛を買っているところが多い。種牛の産地を簡単に変えることは難しい。この点でも影響は大きい。」と話されました。

 私は、この二つの影響について県として独自に調査を行い、国と一緒に必要な対策を講じるべきだとお話を聞きながら感じました。

 そして、私は、県が行った二つの対応について福嶋さんのご意見をお聞きしました。

 一つは、消毒薬の配布についてです。

 福嶋さんは、「私がいち早く、県に農家への消毒薬配布を提案した。1回だけではなく、継続して消毒薬を農家に配布すべきだ。」と指摘されました。

 二つ目は、県内緊急調査についてです。

 党県議団は、19日に県畜産振興課から「山口県は、宮崎県での口蹄疫発生を受けて、4月21日から30日、対象860農場の全ての調査を行った。その結果異常ある家畜は認められなかった。」と説明を受けました。

 獣医など専門家が調査に関わったのかとの問いに、県は、「その通りだ。」と答えました。

 しかし、今日、福嶋さんは、私たちに「口蹄疫発生後、県から家畜の異常を確認するような調査は受けていない。」と話されました。

 私は、来週、県に、実際、どのような調査を行ったのか再度問い質したいと思います。

 口蹄疫の影響は山口県でも甚大であることが福嶋さんのお話でよく分かりました。

 今日、お聞きしたことを県政や国政に届けていきたいと思います。

 畜産農家や関係者の皆さん、口蹄疫問題について、皆さんのご意見をお聞かせください。

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 福嶋さんの玄関前で(左端が私、その次が福嶋さん)

 

 

 

 

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