子どもとの旅行中に、読みかけだった沖方丁著「天地明察」を読了しました。
最後の1ページまで清々しい名著でした。
この本の中に、会津藩初代藩主の保科正之が登場します。大和歴を完成させた小説の主人公である渋川春海の支援者として登場します。
小説の中で、正之が死の4年前に制定した「十五箇条の家訓」が出てきます。
最後の15条で、こう書かれていると小説にありました。引用します。
「君主のために家臣と民がいるのではなく、家臣と民のために君主がある。」
正之が死没したのは、1673年。今から、337年前に、民主主義を求めていた人物がいたことに驚きました。
正之は家光・家綱を補佐しましたが、その当時、玉川上水を開削してことは有名です。
「民生が藩政を支え、藩政が幕政を支え、幕府による天下の御正道が民生を支える」ことも15条の中にあるとも小説にありました。
これぞ、現在の地方自治に通じる考え方です。
300年以上まえの日本に、民主主義や地方自治の萌芽を求めた人がいたことに感動しました。
保科正之についてもっと勉強したいと思いました。
インターネットで調べていると直木賞作家の中村彰彦さんが、数冊「保科正之」に関する本を出しておられるようです。読んでみようかなと思っています。
皆さん保科正之についてお教えください。
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