議員日誌

「ぼくは戦争は大きらい」

 昨年10月、94歳で逝去された漫画家のやなせたかしさんに、昨年の4月から6月にかけて行われたインタビューをまとめた「ぼくらは戦争は大きらい」という本を読みました。

 やなせさんの戦争体験をつづったものです。

 やなせさんは、昭和15年から5年間、日本陸軍の兵士として第二次世界大戦に参加しています。

 やなせさんが本の冒頭に「よほど運がよかったのか、激戦地には行かず、大きな戦闘も経験せずに生きて日本に戻ってきました。」と語っていますが、やなせさんの周りでは、奇跡や悲劇が繰り返えされました。

 赤紙が来たときに高知に住んでいたやなせさん。高知の連隊ではなく、小倉の連隊に配属されます。

 これが奇跡の一つであり、やなせさんが、高知連隊に配属されれば、歩兵はフィリピンに配属され、激戦に参加させられたところでした。

 悲劇は、弟さんの死です。弟さんは、京都帝京大学を出て招集され海軍に入り、輸送船で戦地に向かう途中、フィリピンのバーシー海峡で、敵の攻撃を受けて戦死します。

 やなせさんは、この本の最後に、「戦争にならないように、日頃からがんばって、みんなが戦争なんてしなくてすむ世の中にしよう、ということです。戦争をしなくていいんだから、軍隊なんていらなくなります。」と書いています。

 また、やなせさんは、「戦争の原因は『飢え』と『欲』ではないか、と考えています。」と語り「ぼくが『アンパンマン』の中で描こうとしたのは、分け与えることで飢えはなくせるということ、嫌な相手とでも一緒に暮らすことができるということです。」と締めくくっています。

 私は、やなせさんの遺志を引き継ぎ、戦争をなくすために一生を捧げていきたいという気持ちを新たにしました。

 やなせさんからこの本でも多くの事を学びました。

 これからもやなせさんの本や漫画から多くの事を学んでいきたいと思います。

 やなせファンの皆さん、皆さんの想いをお教え下さい。

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