昨日、訪問した方が、お母さんの終の住みかがなく困っておられました。
特別養護老人ホームに入所できない。
老人保健施設などを3ヶ月ごとに渡り歩いている。
今いる施設の期限が切れて次に入る施設が決まっていない。
この家で引き取れば、母は一気に病状を悪くするだろう。
安心して入所できる施設はないものか。
このような内容でした。
この話を聞き、今日、書店で、NHKスペシャル取材班の「老人漂流社会」という本を手にしました。
NHKスペシャル取材班の本では、「無縁社会」もとても興味深く読みました。
この本は、読み始めたばかりですが、「歳をとることは罪なのか」とセンセーショナルな言葉が飛び込んできました。
私は、大学で社会福祉・社会保障を学びました。
日本国憲法には「社会福祉・社会保障は国の責任で保障する」とあります。
戦前、介護は、家族に課せられていましたが、戦後は、社会で観る。最終的には国で責任を取るとなったはずでした。
私の感覚では、90年代以降、社会福祉への国の関与が著しく低下してきていると思います。
そして、今日、「無縁社会」「老人漂流社会」という言葉で表現されるまでの日本になってしまいました。
今、国の方向を考え直さなければ、国民の生存権が侵害される事態が広がるばかりです。
私は、年末年始、「老人漂流社会」を読んで、日本の社会福祉・社会保障の事を考え直したいと思います。
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