昨夜は、11時59分58秒にブログを更新するという、これからも破れることのない最も遅い更新を達成しました。
昨日訪ねた平瀬ダムの現地視察を含めた、山口民報あてのレポートを以下掲載します。
ダム本体が建設される地点(ダム軸の看板)
転流トンネルの入り口、猿飛びの石庭の直下
訪れる人がいなくなった猿飛びの石庭
皆さんのご感想をお聞かせください。
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山口民報に向けたレポート「平瀬ダムの現地視察と報告会に参加して」
10月14日の午後、私は、山田岩国市議とともに平瀬ダムの現地を視察し、県錦川総合開発事務所を訪ね、工事の進捗状況を聞きました。
平瀬ダムの総事業費は、740億円。昨年度末までに513億円が支出され、国道434号線の付替工事などが行われています。また、本体工事を行う時に、水を迂回させる転流トンネル(事業費約10億円)も完成していました。
ダム本体が建設される地点のわずか1キロ上流に、景勝地である猿飛びの石庭があります。今は、看板も外され、関係者以外立ち入り禁止となっていますが、合併する前の錦町当時は、町の天然記念物に指定され、多くの観光客が訪れた場所です。私が訪れた時は、あいにくの雨でしたが、幾何学模様に配置された奇石群に圧倒されました。この名勝地が湖底に沈むと思うととても残念です。現在、猿飛びの石庭を含めた地域を世界地質遺産(ジオパーク)に指定しようとする動きが地元で盛り上がっていると聞きました。この景勝地は残すべきだし、そのためにも平瀬ダムの建設は再考すべきだと感じました。
錦川総合開発事務所で、平瀬ダムによる被害軽減効果は、50センチの水位低下だと聞きました。H17年の台風14号の時、南桑地域は2.2mの床上浸水となりましたが、平瀬ダムが出来ても1.7mの被害は発生するのです。740億円の巨費を投じて、自然環境を壊すダム建設より別の方法で治水対策を検討すべきだと感じました。
夜は、錦川川づくりを考える会主催の「平瀬ダム問題報告会」が岩国市民会館で行われました。報告者は、私と美しい錦川を未来へ手渡す会の吉村健治代表が務めました。私は、先日行われた錦川川づくり検討委員会で平瀬ダム再開の了承が強行された様子を報告しました。吉村さんは、「日本中の川をめぐっているが、錦川の美しさはすばらしい。この川を守りたい」と語りました。参加者からは、「パブリックコメントで9割以上の反対意見が出ているのにダム建設を再開することに納得できない」などの声が出され、県や国に反対の声を上げていこうと話し合われました。
私は、現地を訪ね、報告会に参加し、改めて、平瀬ダムの再開は認められないことを痛感しました。
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