岡本太郎生誕100周年を記念してNHKドラマ「TAROの塔」が放映されています。
第1回目は見逃しましたが、今日、妻が録画したDVDで観ました。壮絶な生い立ちに釘付けで観てしまいました。今日の、第二回目がとても楽しみです。
岡本太郎は、私が子どもの頃は、テレビによく登場していました。変わったおじさんというイメージでした。
彼は、太陽の塔を作っただけではなく、大阪万博のチーフプロデューサーを務めたのですね。
ドラマで、太郎がプロデュ―サー就任の記者会見で「『人類の進歩と調和』というテーマに反対だ。しかし、私は危険な道を選ぶ」と言った場面は実話なのでしょう。
私は、幼稚園の年長でしたが、両親と万博に行きました。太陽の塔を見た記憶はありませんが、動く歩道には驚いた記憶があります。
我が家に岡本太郎著「青春ピカソ」があります。再読しています。
彼が、東京美術学校に入学後、両親とパリで暮らし始めた頃の話しです。
ルーブル美術館で、セザンヌの絵を見て、画商の店でピカソを見て涙を流した姿が赤裸々に描かれています。
特に、ピカソの絵を見て、下宿に帰るバスの中で、「あれこそ、つきとめる道だ」と繰り返し心に叫んだ姿は、岡本太郎誕生の瞬間に出会えた臨場感がありました。
この小説には、「芸術家として名を成した両親を持つ者が対世間的にも、自分自身にも常に高いレベルを保持しなければならない宿命を苦々しく嘗めたものである。」と、青春時代の太郎の苦しみも描かれています。作家の岡本かの子を母とし、漫画家の岡本一平を父とする太郎は苦しんでいたのですね。
「TAROの塔」の二回目は、パリでの太郎の姿を描いたもののようです。「青春ピカソ」の時代そのままです。
文筆家として名を成した太郎の作品を読みながら、ドラマにも注目していきたいと思います。
岡本太郎ファンの皆さんご示唆下さい。
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