議員日誌

映画「ジーン・ワルツ」

 先日、映画「ジーン・ワルツ」を観ました。

 海堂尊さん原作を読んでいましが、原作の良さを残しながら、映画としても大変すばらしいものに仕上がっていました。

 何度も観たくなる映画です。

 主演の菅野美穂さんの演技もすばらしかった。ものまねされる普段の姿では考えられないもので、さすがに女優さんですね。

 テーマは「命」

 菅野美穂が学生に「命はそこに存在しているだけで奇跡である」という言葉に胸を打たれました。

 また、無脳症児を妊娠した女性が、子どもに「光を見せてやりたい」と願い、触発された、中絶を望んでいた若い女性が出産するシーンも圧巻でした。

 もう一つの映画のテーマは、代理出産をどう捉えるかです。

 映画のパンフレットの中で、「代理出産」の実施を公表した産婦人科医師の根津八紘さんが「代理出産を原則容認し、営利等に悪用するケースが起こらないよう法を整備すべき時代になっているのではないでしょうか。当事者の声を反映し、産まれてくる子を含む当事者を守るための、現実に即した国としての法と社会保障の整備が急務と考えます。」と述べています。

 この意見は、政治家の一人として傾聴に値するものだと感じました。皆さんはどうお考えですかご意見をお聞かせ下さい。

 海堂作品は、「チーム・バチスタの栄光」などコミカルでミステリーに富んだものが多いですが、根底には現在の医療の現実や改革の方向を示唆した作品で奥深さを感じています。

 この作品は、シリアスで医療の原点である「命」について真正面から取り組んだもので、原作もとても読ませる内容です。

 それでいて、代理出産の父は誰だったのかなど、ミステリーの要素もあり面白く読める作品でもあります。

 ぜひ、原作と姉妹作品である「マドンナ・ヴェルデ」も併せてお読みいただけたらと思います。

 最後に流れる小田和正の音楽もよかったですね。

 実は、高校生の頃、ある人から「藤本君は小田和正に似ている」と言われ意識していたのですが、ヒット曲をテレビなどで聴く程度でした。

 海堂尊さんの小説と同時に小田和正の音楽も少しづつ聴いてみようかと思いました。

 忙中閑有。駆け込んだ映画館は、私を暖かく包んでくれました。映画はやっぱりいいですね。

 映画を観られた方は感想をお聞かせください。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。