議員日誌

ヴィオラ母さん

 先日、少し風邪をひき、病院に行って待合室で「週刊文春」を読んでいました。

 阿川佐和子さんの対談コーナーを読んでいました。相手は、「テルマエ・ロマエ」などで有名な漫画家のヤマザキマリさん。

 最近、お母さんの事を書いた「ヴィオラ母さん」という本を出版されたことが話題の中心でした。

 早速、購入し数日前から読んでいます。

 ヤマザキマリさんも17歳でイタリアに渡り、フィレンツェの美術学校で学び、今でも日本とイタリアを行き来する破天荒な人生を歩んでおられます。

 しかし、ヤマザキさんのお母さんの人生も破天荒です。

 ヤマザキさんは、私とほぼ同世代。お母さんは昭和8年生まれ。

 戦後すぐに青年時代を迎えたお母さん。関東地方の会計事務所で働きますが、音楽家の夢を持って北海道へ。

 お母さんは、北海道で新しく出来たオーケストラでヴィオラを演奏します。

 北海道で出産、離婚、再婚、出産を経験したお母さん。二人の娘を北海道に残し、演奏旅行に出ることもありました。

 ヤマザキさんは、それでもお母さんを恨んだりしたことは全くなかったと言います。

 ヤマザキさんは、北海道の大自然の中、すくすくと成長していきます。

 ヤマザキさんのイタリア行きもお母さんの強い後押しがあったからでした。

 ヤマザキさんは、この本の最初にこう書いています。

 「鼻息荒く駆け抜ける野生の馬のように自分の選んだ仕事をし、子どもを育てた一人の凄まじい女の姿を思い浮かべてもらうことで、自分や子どもの未来に対してどこまでも開かれた、風通しの良い気持ちになってきれたら筆者は嬉しく思う。」

 私の人生もどちらかと言うと破天荒なものなのかも知れません。

 4人の子どもは、それぞれの道を歩み始めています。

 子どもたちには自分が選んだ道を逞しく生きてほしいと思います。

 子どもを見守りながら、親としても自分の人生を謳歌しようと思えるヤマザキさんの本です。

 親が生き生きと暮らすことが子どもの人生も豊かにすることに繋がると思える本です。

 親として肩の力が抜けつつ、元気と勇気の湧くヤマザキさんの本です。

 ヤマザキさん、そしてお母さん、勇気をありがとうございます。

 いよいよ、今日から選挙戦です。野生の馬のように力強く駆け抜けていきたいと思います

 

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