昨日、日本共産党藤本一規前県議会議員と日本共産党荒川憲幸宇部市議団長名で「宇部市内への石炭火力発電所建設の中止を求める申し入れ書」を久保田宇部市長と村岡山口県知事に提出しました。
宇部市長への申し入れ書は、藤崎宇部市生活環境部長に手渡しました。
申し入れ書を藤崎宇部市生活環境部長に手渡す
藤崎部長は、「申し入れ書の内容は、市長に伝える」と答えました。
山口県知事への申し入れ書は、県宇部環境保健所永山保健環境部副部長に手渡しました。
申し入れ書を永山県宇部保健環境部副部長に手渡す
永山副部長は、「申し入れ書の内容は、環境アセスの担当課に伝える」と答えました。
宇部市長に提出した申し入れ書は以下の通りです。
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2019年2月20日
宇部市長 久保田后子様
宇部市内への石炭火力発電所建設の中止を求める申し入れ書
日本共産党前県議会議員 藤本一規
日本共産党宇部市議団長 荒川憲幸
Jパワー、大阪ガス、宇部興産が出資して、山口宇部パワーが設立され、宇部市西沖の山へ60万キロワット2基の石炭火力発電所を設置しようとしています。1号機を2023年に、2号機を2025年に運転開始しようとしています。
山口宇部パワーは、2015年3月に、「計画段階環境配慮書」を国に提出しました。これに対して、宮沢洋一環境大臣(当時)は、「国の二酸化炭素削減の目標、計画と整合性を持っているとは判断できず、現段階において是認し難い。」との意見を経済産業大臣に提出しました。山口県知事は「本事業に伴う大量の二酸化炭素の排出について、国において検討されている温室効果ガス削減目標等との整合性が示されていない。このため、国の意見等を踏まえ、必要に応じて事業計画を見直すこと。」との知事意見を述べました。
山口宇部パワーは、現在、「環境影響評価準備書」を国に提出し、宇部市環境審議会が近く答申をまとめ宇部市長に提出する見込みです。
国連気象変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)は、2015年12月に、工業化前(1850年ごろ)と比べて気温上昇を、今世紀末に2度を大きく下回るようにし、1.5度に抑える努力をするという新たな協定(パリ協定)を採決しました。パリ協定の目標に照らして、温室効果ガス削減に逆行するのが、石炭火力発電所の建設です。
フランスでは21年、英国では、25年、ドイツでは2038年までに、石炭火力発電所を全廃することを明らにするなど、世界で脱石炭火力の流れが加速しています。
国内でも、関西電力は、2017年、赤穂発電所で計画していた石炭への切り替えを中止しました。中国電力とJFEスチールは、昨年末、千葉市に計画していた石炭火力発電所の建設を中止すると発表しました。
以上の状況を踏まえ、宇部市に対し、市内で計画されている石炭火力発電所の中止を求める以下の要望をいたします。
記
宇部市内に計画されている石炭火力発電所の設置に対し、2015年の環境大臣同様、「是認できない」旨の市長意見を述べること。
以上
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宇部市内に石炭火力発電所が建設されようとしています。
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