今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、社民党の福島参院議員の質問主意書への政府答弁書で、自衛隊の「特定利用空港・港湾」の利用実態が分かったと次のように報じました。
「自衛隊などが『平時』から空港・港湾を軍事利用できるよう整備する『特定利用空港・港湾』の自衛隊による利用回数が、今年2月現在で、のべ140回以上にのぼることがわかりました。社民党の福島瑞穂参院議員の質問主意書に対する政府答弁書(11月18日付)で明らかになりました。『特定利用空港・港湾』は、『戦争国家』の指針である安保3文書の一つ『国家防衛戦略』で、有事の対応能力の強化として、空港・港湾など『公共インフラの整備、機能強化』を進めると明記したことに基づきます。政府は昨年4月から指定を開始。今年8月29日現在、北海道から沖縄まで17道県の14空港26港湾が指定されています。答弁書によると、このうち今年10月末までに自衛隊に利用されたのは34カ所で、利用回数は、今年2月末時点で、のべ140回にのぼります。ただ、答弁書は、自衛隊機が頻繁に利用しているため集計していなとして那覇空港(沖縄県)、熊本空港(熊本県)の利用回数の回答を拒否しており、140回を大きく上回ると見られます。140回のうち最多利用回数は長崎空港(長崎県)が39回、次いで福江空港(同)の21回、苫小牧港(北海道)10回と続いています。九州・沖縄の空港・港湾はあわせて104回と、全体の約4分の3を占めています。『特定利用空港・港湾』の利用は2月以降も増加の一途です。過去最大規模の実動演習『自衛隊統合演習』(10月20~31日)でも大々的に利用されました。答弁書によると同演習では、九つの『特定利用空港・港湾』を、のべ24日間にわたって利用。そのうち鹿児島空港(鹿児島県)は『機動展開、燃油給油、弾薬の搭載』のため4日間利用したとされています。同空港では、空自のF15戦闘機が同空港に退避・着陸し、燃油補給する訓練を初めて実施したほか、海自航空機への弾薬搭載訓練も行われた。また、『特定利用港湾』の鹿児島港(鹿児島県)では、自衛隊施設以外の民間港で初めて護衛艦に実弾を積み込む訓練が実施されたと報じられており、答弁書にも4日間にわたり『物資輸送、弾薬の搭載』を行ったと明記されています。答弁書は、24年10月23日~11月1日に行われた日米統合演習『キーン・ソード25』でも自衛隊は『機動展開』や『物資輸送』で、のべ14日間にわたり八つの『特定利用空港・港湾』を利用していたとしています。利用された『特定利用空港・港湾』はすべて九州地方の空港・港湾でした。また、11月21日付の答弁書では、『特定利用空港・港湾』と自衛隊の駐屯地等とのアクセス向上に向けた道路ネットワークの整備に係る事業に24年度は約370億円、25年度は約968億円を計上していることを明らかにしました。」
福島議員の質問主意書第31号6に「現在行われている特定利用空港・港湾の整備の具体的内容及びその予算を特定利用空港・港湾ごとに示されたい」とあります。
6への政府答弁は、山口宇部空港について①事業内容②予算額として①滑走路、誘導路及び照明施設の改良、航空用地の整備、航空保安無線施設の改修等②4億円とあります。
特に、航空保安無線施設の改修等とありますが、これは、軍用機が離着陸することを前提とした改修ではないかと思われます。その他の事業も山口宇部空港が特定利用空港になったことによる整備事業ですから、どのような内容なのか問われます。
明日付で、県港湾課に照会したいと思います。赤旗編集部にも照会したいと思います。
とにもかくにも、日米合同での軍事演習が頻繁に行われる状況の中で、特定利用空港・港湾が数多く使用されている実態が、福島議員の質問主意書への政府答弁で明確になりました。
山口宇部空港が軍事利用される日が迫っていることを実感します。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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