本日付、しんぶん赤旗日刊紙は、昨日の衆院総務委員会での辰巳孝太郎衆議院議員の質疑を次のように報じました。
「日本共産党の辰巳孝太郎議員は20日の衆院総務委員会で、林芳正総務相に浮上している昨年の衆院選における公選法違反疑惑を追及。新たな違反の証拠を示し、選挙を所管する大臣としての資格をただしました。昨年の衆院選で林陣営は地方議員や後援会員らに約316万円の労務費を支払っています。辰巳氏は、領収書に記載された人物に辰巳氏の事務所スタッフや共産党の県議が聞き取りを行い、『お金は受け取っていない』『領収証の筆跡は自分のものではない』といった証言を得たとして『金が支払われていないのに領収証があるのはおかしい。金の行方が不明なうえ、事務所の人間が領収証を偽造した可能性がある。裏金づくりをしていたと言われても仕方がない状況だ』と追及。林氏は『詳細を承知しておらず確認を進めている』と回答から逃げ続けました。つづいて辰巳氏は、林陣営が労務費を支払った地方議員に選挙運動を行わせた疑惑を追及。『選挙運動に従事するものに対して労務費を支払うことはできない』という判例を示し、領収証上は労務費を受け取っている地方議員が、同じ日に演説の司会進行を行っている映像を提示。『選挙運動をしていた動かぬ証拠だ』と追及。林氏は映像に映っている人物が当該議員だと認めましたが、『労務と同じ日に選挙運動するよう依頼していない』と繰り返すだけでした。辰巳氏は『公選法を所管する大臣にこういう疑惑が浮上すること自体が大臣の資格が問われる』と責任を取って辞任すべきだとただしました。」
昨日、KRYは、昨年の衆院選挙で林陣営が、労務費を支払ったと記載されている人物のうち、少なくとも4人の本人、もしくは家族がKRYの取材に対し、『金は受けとっていない』『労務もしていない』と証言しました。」「また報告書に添付された領収書の文字の筆跡はよく似ています。」と報じました。
昨日、中国新聞デジタルは、昨年の衆院選挙で林陣営が「ポスター維持管理など選挙運動の労務費の支払先として山口県選管に報告した人のうち、実際には労務をせず報酬も受け取っていないと証言する人が複数いることが中国新聞の取材で分かった。」と報じました。
昨日までに、NHK、朝日、読売、中国、KRYなどの報道機関が、林陣営から労務費を支払ったと記載された複数の人物が、労務をせず報酬も受け取っていないと証言したと報じました。
昨日の衆院総務委員会で、林氏は「事務所で確認作業を進めている」との答弁を繰り返しました。
合わせて、辰巳氏が指摘した、選挙運動を県議・市議が行った日に、林陣営から労務費を支払い、両氏の領収書が県選管に提出されている問題は重大です。労務費を支払っていいのは、選挙運動とはかかわりのない機械的な労働に対してです。選挙運動をした人にお金を支払うことは法律に抵触する可能性があります。
引き続き、国会議員団と連携して、この問題の調査を続けていきたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。