昨日、NHK山口放送局は、林総務大臣陣営の昨年の総選挙に関し次のように報じました。
「去年行われた衆院選挙で、山口3区で当選した自民党の林芳正総務大臣の陣営が、選挙期間中に労務費を支払ったと選挙管理委員会に報告した人のうち少なくとも10人が、NHKの取材に対し、『お金を受け取っていない』などと証言しました。林総務大臣の事務所は『ご指摘の点は精査が必要だと判断し、現在、確認作業を進めている』などとコメントしています。林総務大臣の陣営が県の選挙管理員会に提出した去年の衆議院選挙の選挙運動費用収支報告書によりますと、『ポスターの維持管理』や『ハガキの筆耕』などの名目で、あわせておよそ316万円の労務費を支払ったとされ、それぞれの領収書も提出されています。NHKが支払先とされた人たちに取材したところ、少なくとも10人が『お金を受け取っておらず、領収書に署名もしていない』とか、『選挙運動を手伝ったこともない』などと証言しました。そのほとんどが山陽小野田市に住んでいる人たちで、中には、住所や職業の記載内容が一部実際と異なっているケースもありました。NHKの取材に対し林総務大臣の事務所は『取材時にどのようなやりとりがなされたかなど、その詳細を承知していないので、コメントすることは難しいですが、ご指摘の点については精査が必要と判断し、現在、事務所において確認作業を進めています』とコメントしています。林総務大臣の選挙運動費用収支報告書で『ポスター維持管理費』として、1万円の労務費の支払先となっていた80代の男性は『林さんの選挙の手伝いは一切やっていません。領収書も、全然、記憶に無いですし、書いた覚えもないですね。私の字に似たような字であって、私の字ではありません』と話していました。政治資金に詳しい日本大学の岩井奉信名誉教授は『何もしていない人にお金が支払われたことになっていて、その人は対価をもらった記憶もないということになってくると、選挙運動費用収支報告書そのものが虚偽だったのでないかとなる。このようなことがなぜ起きたのかということについて、事務所はしっかり調査して説明をしなければならない。選挙や政治資金を管轄する総務大臣なので、事実を明らかにするという責任はより大きい』と指摘します。その上で、『今回の問題は、選挙運動費用収支報告書そのものが信用できないということになりかねず、選挙資金制度の根幹にも関わってくるような問題だ。政治とカネの問題に関わることについては、いろんな人たちの目にさらし、チェックをしてもらうという仕組みが必要だ』と話していました。」
この問題は、週刊文春が第一報を報じ、中国新聞、朝日新聞が報じ、昨日、NHK、本日、読売新聞が報じました。
明日は、林芳正総務大臣が出席し、衆議院総務委員会が開催される予定です。大いに注目されます。
林総務大臣の責任はより大きいとの岩井名誉教授の指摘は重大です。
林氏は、全容を解明し、説明責任を果たし時です。
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