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国連の特別報告者が、PFASに関し、米軍基地の泡消火剤の使用が要因の一つと報告

 25日、NHKは、有機フッ素化合物について、国連の特別報告者が国連本部で次のような報告を行ったと報じました。
 「一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物の『PFAS』について、国連の特別報告者が国連本部で報告し、沖縄などで基地周辺の汚染が人の健康を脅かす根強い問題になっていると指摘しました。ニューヨークの国連本部で開かれた人権問題を扱う委員会で23日、有害物質と人権に関する特別報告者のマルコス・オレリャーナ氏が報告しました。この中でオレリャーナ氏は有機フッ素化合物の『PFAS』について『軍事基地や弾薬工場などでの広範な汚染は軍関係者や民間人の健康を脅かす根強い問題で、主な要因の一つは訓練や緊急時に使われるPFASを含んだ泡消火薬剤の使用だ』と指摘しました。オレリァーナ氏は去年沖縄県を訪れていて、報告では、アメリカやオーストラリア、そして沖縄の基地でPFASによる深刻な汚染が報告されているとして、水道水の汚染にも言及していました。その上で各国に軍の活動に関連して発生する有害な残留物を減らすためのさらなる取組を呼びかけました。委員会では日本政府の代表も発言し、在日アメリカ軍は公共の安全に十分な配慮をはらっているとした上で『地域住民のPFASへの懸念を真摯に受け止める』として効果的な環境対策が取られるよう引き続き取り組むとしています。」
 私は、昨年11月県議会の一般質問で、米軍岩国基地内でのPFASが含まれる泡消火薬剤の使用状況を質し、田中総務部理事は、「国からは『米軍岩国基地については、令和4年12月までにPFOS等を含まない泡消火薬剤への交換を完了し、また、泡消火薬剤は、日本国内の許可された処分施設で廃棄処分を完了した』との説明を受けている」と答えました。
 しかし、岩国市の住民団体「瀬戸内の静かな環境を守る住民ネットワーク」が20日、米軍岩国基地に隣接した水域で今月6日に採取した水から、国の基準の約2・7倍の量のPFASが検出されたことを発表したと報じられています。同会の調査は、これで3回目ですが、3回全てが国の基準を上回るPFASが検出されています。米軍岩国基地内では、PFAS含有の泡消火薬剤の使用が行われていないのに、なぜ、基地に隣接した水域で、国の基準を越えるPFASが検出されるのか県は、国や米側に照会すべきです。
 昨年11月県議会での私の質問に、近藤環境生活部長は、岩国市から基地周辺でのPFASのモニタリング調査を要望されたことについて「県において、来年度に向けて、岩国基地周辺の環境基準点等での調査の必要性を検討している」と答えました。検討の結果、どうなったのかについて、県に状況を聞きたいと思います。
 基地周辺でのPFASの状況に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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