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直木賞作家の真藤順丈さんが長生炭鉱を取材したいとインタビューで述べる

  今日付けのしんぶん赤旗日曜版に、映画化され、映画も原作も大ヒットしている「宝島」の作者である真藤順丈さんのインタビューが掲載されました。
 インタビューは、真藤さんの新作である短編集「英雄の輪」に関するものが中心でした。
 私は、真藤さんのインタビュー後半のこの発言に注目しました。
 「いま気になっているのは山口県の長生炭鉱の水没事故犠牲者の遺骨収容のニュース。戦時下の長生炭鉱では、日本の植民地下の朝鮮から千人を超える朝鮮人が強制連行されていました。朝鮮人136人、日本人47人が犠牲になった水没事故から83年、ついに人骨が引き揚げられたのです。『この国の近代史で、誰が(人柱)とされてきたのか。埋もれた事実を浮かび上がらせる大ニュースだと思う。人骨の発見で、政府も動かざるを得ないのでは。物語としてもあまりにも劇的で、これは一度、取材に行かなくてはと思っています」
 「宝島」で直木賞を受賞した真藤順丈さんに長生炭鉱をテーマに小説を書いていただくことができたら、この問題に大きな影響を与えることになると思います。真藤さん、是非、長生炭鉱に取材に来ていただきたいと思います。刻む会の運営委員の一人として、心から歓迎したいと思います。
 21日の刻む会の国会交渉に参加した際に、ノンフィクションライターの安田浩一さんにお会いしました。安田さんは、何度も長生炭鉱に来られています。安田さんの近著「地震と虐殺1923-2024」は、日本ジャーナリスト会議大賞と毎日出版文化賞特別賞を受賞しました。
 安田さんと同い年ということに最近気づき親近感を持っていました。
 東京でお会いしたことを契機に、山口県に帰り、書店で、「地震と虐殺」を購入して読んでいます。600ページにも及ぶ大著ですが、今、読まれるべき作品だと痛感しました。
 物語は、関東大震災から始まります。不逞鮮人が暴動などを起こしているとデマがふりまかれ、一般の市民が参加している自警団などが、朝鮮人を虐殺していく場面が克明に描かれています。
 私は、この本を家宝にしたいと思いました。
 これから、どんな歴史的場面が訪れても、デマで、他人を虐殺する側には立たない生き方を子どもたちに取ってほしいと思います。たとえ、虐殺に手を染めなくても、虐殺する側を支援する立場には立たない生き方を取ってほしいと、この本を読みながら考えました。また、過去に起きた事実に真摯に向き合い、起きた事実をなかったとする歴史を修正する側を支援する立場にも立たない生き方を子どもたちにとってほしいとこの本を読んで痛感しました。子どもたちにこの本をプレゼントしたいと思いました。
 まずは、私が、この本を最後まで読み通したいと思います。
 我が人生で、この本に出合えた喜びを感じています。安田さんに今度お会いしたら感謝の気持ちを伝えたいと思います。安田さん、同い年ですから、体を労りながら、これらもこのような作品を創り続けていただいきたいと思います。安田さんを応援していきたいと思います。
 そして、重ねてお願いします、真藤順丈さん、ぜひ、長生炭鉱に取材に来てください。お願いいたします。

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