今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、米ミサイル装置が、岩国基地から撤収されていないと次のように報じました。
「米陸軍の新型ミサイルシステム『タイフォン』が、9月中旬に行われた日米共同訓練『レゾリュート・ドラゴン25』の終了後も撤収されず、米海兵隊岩国基地に配備されたままになっていることが分かりました。米軍は対中国を想定し、フィリピンでも演習後にタイフォンを撤収せず事実上常設し、米中比で緊張が高まっています。日本でも、なし崩し的に配備され、同様の事態となる恐れがあります。岩国市によると、17日に防衛省中国四国防衛局から『(タイフォンは)撤収準備中だ』と連絡を受けました。防衛局は訓練前、市に対しタイフォンの展開は『一時的』で、『前後1週間程度』で展開・撤収すると説明。タイフォンは9月7日に岩国基地に運び込まれ、同25日に訓練が終了しましたが、そこから20日以上が経過しても撤収されていません。タイフォンは、敵基地攻撃が可能な長距離巡航ミサイル・トマホーク(射程約1600キロ)などを車両に搭載し、地上から発射できます。岩国基地に置けば、中国の首都・北京も射程に入ります。中国外交部の報道官は『地域の軍拡競争や軍事的対抗のリスクを高める』などとし、タイフォンの速やかな撤去を促すと表明しました。タイフォンの展開は、第一次トランプ米政権が2019年2月、米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約を破棄し、同年8月に失効したことに起因します。同条約は射程500~550キロの地上発射型ミサイルの廃棄を求めていました。条約の失効に伴い、米政府中国のミサイル網に対抗するため、インド太平洋地域に中距離ミサイル配備を検討していました。米軍は、昨年4月、米比合同訓練でタイフォンを『一時配備』したと発表。しかし、現在も配備を継続しています。さらにフィリピン国内で基地間の移動を繰り返しているとの報道もあります。日本でも岩国に居座り、岩国から他の基地への移動を繰り返したりすることで、なし崩し的に配備する危険があります。日本を『米軍のミサイル基地』にする動きであり、国土を戦場にする恐れを高めます。」
私は、10月14日付で、県に対し①10月20日から実施される『自衛隊統合演習』に米軍岩国基地と部隊は、どのように関与すると承知しているのか②タイフォンの撤退の見通しをどのように承知しているのか③タイフォンが、自衛隊統合演習に参加することはないのか。-の3点を照会しています。私も、タイフォンの撤退の時期を県議会総務企画委員の一人としても大注目しています。
記事にある、米ロの中距離核戦力全廃条約の失効との関係で、タイフォンがフィリピンと日本に展開されようとしているとの指摘は、重要だと感じました。
米軍岩国基地のなし崩し的な状況は、異常です。まず、オスプレイが配備されました。FCLPが25年ぶりに強行されました。古くて新しい問題が、今年5月10日から居座っているF35B部隊(VMFA211)の問題です。米軍岩国基地のF35B部隊が1部隊増えている問題も未解決のままです。そして、タイフォンが、訓練後20日以上撤収されていないという問題が加わりました。
米軍岩国基地でのなし崩し的な基地機能の拡大に対し、岩国市と県は、国・米側に物申す時です。
まず、タイフォンの事前説明通りの撤収を岩国市と県は、国と米側に、強く求める時です。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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