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市民連合@やまぐち主催の集会で、「特定利用空港」問題を報告しました。

 昨日、市民連合@やまぐち主催の「山口県をもっと良くしようと考える会」が行われ、県政の課題と争点について、各分野の皆さんが発言しました。

 私は、「特定利用空港」について報告しました。

  昨日、市民連合の会議で、特定利用空港について報告しました。

 私が報告した内容は以下の通りです。(本番は、一部割愛して発言しました。)

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 山口県をもっと良くしようと考える会にお集まりの皆さん、県政の課題と争点の内、山口宇部空港が「特定利用空港」に指定された問題について報告します。
 特定利用空港・港湾とは、自衛隊が「平時」から民間の空港・港湾を軍事利用できるよう整備するものです。8月末時点で、全国で14空港、26港湾が指定されています。山口宇部空港は、8月6日に、知事が受け入れを表明し、国が、青森空港などと一緒に指定を決定しました。
 これからは、情報公開で判明した「特定利用空港」の本質と題して、報告します。情報公開で入手した資料は、ファイル1冊に及びますが、まず、宇部市の要望を県は無視した問題です。昨年12月宇部市は、県に、説明してほしい地元団体について、騒音協、地元漁協、岬、恩田、常盤地区の自治会連合会、空港近隣自治体の代表者等と回答しました。県は、6月11日に、騒音協執行委員会で説明しましたが、その他の団体に説明していませんでした。私が9月県議会で、時事は、受け入れの理由として地元の理解が得られたからと説明したが、騒音協だけでは地元の理解が得られたとは言えないと質しました。仙石土木建築部長は、「近隣自治体で構成する騒音協に説明した」と答えるのみでした。
 次に「公共インフラ 正式説明(R6.10.11)質問・確認事項」と題する資料です。県が17項目に渡る質問を行い、国が答えたもので、山口県が作成したものです。
 県は「離着陸に必要な各種機材」とは何かを問い、国は、例えば、滑走路上で航空機を安全に停止させるために必要な着陸拘束装置(機動バリア)が想定されると答えています。拘束装置とは、滑走路に、紐を横断させる装置で、その紐で戦闘機を急停止させるものです。昨年11月に、岩国錦帯橋空港で、拘束装置を使った訓練が行われ、滑走路が閉鎖され、民間機が20分遅れる事案が発生しました。
 国は、16式機動戦闘車やPAC―3等の部隊の展開などがあると答えています。PAC-3とは、車両の荷台にミサイル発射装置が搭載されたもので、地対空誘導弾=パトリオットミサイルを発射するものです。16式機動戦闘車とは、戦車そのものです。
 県は、「本県では、1999年9月県議会において、山口宇部空港は『軍事目的での使用は想定してない』としており、戦闘機の利用や武器弾薬の運搬等との整合性を懸念している」と国に質問しました。
 1999年9月県議会で、私は、1993年に米軍ヘリが山口宇部空港に着陸したことを指摘し、軍事目的で使用しないことを明確にすべきと質し、当時の土木建築部長が「軍事目的での使用は想定していない」と答えました。私は、9月県議会で、特例利用空港を受け入れることは、1999年の議会答弁を撤回することになるのかと質しました。仙石部長は「撤回しない」と答えました。
 私は、着陸拘束装置を使うことや、PAC-3部隊を離着陸させることはまさに軍事目的での使用そのものだ、過去の答弁を撤回しないのなら、特定利用空港の指定を拒否すべきだと質しました。
 山口宇部空港は、有事において利用することもあるとも国は回答しています。日米合同訓練で米軍が使用する場合は、米軍が、県と空港利用について協議するとも国は答えています。
 10月20日から、自衛隊統合演習が行われます。その内、4つの特定利用空港と10の港湾が使われます。その内の一つ、和歌山県営の南紀白浜空港は、今年の4月に特定利用空港に指定されました。早速、F15戦闘機などがタッチ・アンド・ゴー(連続離着陸)を実施します。
 国は、沖縄県営の宮古空港・新石垣空港・中城湾港を特定利用空港・港湾に指定したいと打診していますが、玉城知事が、①不明な点がある②議会と意見交換中を理由に拒否しています。

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 引き続き、皆さんのお声をお聞かせ下さい。

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