昨日、総務企画委員会の二日目の審議が行われました。
私が、取り上げた主なものを報告します。
総務企画委員会二日目の審議に参加する私
私は、空母着艦資格取得訓練(CQ)について、質疑しました。
CQとは、空母艦載機パイロットが、FCLP実施後、洋上の空母に着艦することにより、空母への着艦資格を取得することを目的とした訓練です。米側から9月30日頃から10月5日頃までの間、九州沖の洋上でCQを実施する予定であるとの状況が国から山口県などに届きました。
私は、国への要望内容と回答の内容を質しました。
古谷岩国地基地対策室次長は「9月29日、山口県基地関係県市町連絡協議会として山口県が、中国四国防衛局に対し①地元の負担を考え、最終離着陸時刻が滑走路運用時間内の23時までとなるよう努めること。②やむを得ず23時以降に岩国基地で離着陸する場合は、岩国日米協議会の確認事項を尊重し事前通報すること。③滑走路運用時間内においても、可能な限り騒音の軽減に努めることを求めた」と答えました。
6月のCQ訓練では、時間外運用が(23時以降の岩国飛行場での離着陸)6回発生しました。
私は、「9月30日と10月1日は、時間外運用はなかったのか」と質しました。
古谷室次長は「これまでに、時間外の報告はない」と答えました。
次に、米陸軍のミサイルシステム「タイフォン」についてです。
米海兵隊との実動訓練(レゾリュート・ドランゴン25)では、米軍岩国基地で、国内初めて、米陸軍のミサイルシステム「タイフォン」を展開する訓練が実施されました。
訓練は、9月25日で終わりました。防衛省は、県などにタイフォンについて「訓練終了後は、撤収する」と説明しています。私は、「タイフォンは、岩国基地から撤収されたのか」と質しました。
古谷室次長は「国に照会しているが、米側に確認中の状況だ」と答えました。
防衛省は、県などに対して、「タイフォン」を使った訓練を行う理由について「我が国として、国産のスタンド・オフ・ミサイルの導入を進めていくが、これを必要な数量整備するには一定の時間を要する」ことを理由の一つとして挙げています。
私は、「国産のスタンド・オフ・ミサイル導入が『一定の時間を要する』という理由で、再び、岩国基地で、タイフォンを使った訓練が行われる可能性がある。国に、タイフォンを使った訓練を二度と行わないよう要請すべきだ」と質しました。
古谷室次長は「防衛省から、タイフォンの今回の展開は、訓練のために一時的に行われるものであり、恒常的な配備を念頭においたものではないとの説明を受けている」と答えました。
次に、F35Bについてです。
現在、米軍岩国基地に、常備部隊として、VMFA242とVMFA121が配備されています。
海兵航空団のプレスリリースとして、ローテーション部隊であるVMFA214がVMFA232(レッドデビルス)に交代するとの情報があります。
私は、「VMFA214がVMFA232(レッドデビルス)に交代するのか」と質しました。
古谷室次長は「海兵航空団のプレスリリースがあったことは承知している。」
5月10日からもう一つのローテーション部隊である「VMFA211」の存在が問題になっています。
私は、「VMFA211部隊は、岩国基地に、現在も展開しているのか」と質しました。
古谷室次長は「国からは、米軍の運用に関することなので答えられないとの回答を得ている」と答えました。
私は、「米軍の運用に関することなので答えられないと国が回答する一方、全体として、F35Bは増加してないと国は説明する。VMFA211の存在を不明確にした中では、F35Bが増えたかどうかわからない。国に引き続き照会を続けるべきだ」と指摘しました。
次に、公文書管理問題です。
私は、2023年11月県議会で、公文書等管理条例の制定を受けて、公文書の管理場所の確保について質しました。平屋副知事が、「条例施行後、実際に県文書館へ引き継がれる文書量等を見定めながら、保管環境の面も含め必要な検討をすることとしているが、当面は春日山庁舎での保管を継続する」と答えました。
私は、条例制定を受けて、新しく県文書館に引き継がれた文書数を尋ねました。
岩木学事文書課長は「昨年度条例施行後、県文書館への特定歴史公文書移管数は1132冊」と答えました。
私は、「移管された文書は、どこに保管しているのか」と質しました。
岩木課長は「県文書館本館及び春日山庁舎」と答えました。
本議会の一般質問で、自民党の藤生県議が春日山庁舎に関する質問を行い、大川総務部長が「経年による劣化が進んでいることから、この地域の特性も踏まえつつ、今後の在り方について検討してまいる」と答えました。
私は、「春日山庁舎は、県民が憩える場として整備すべきと考える。公文書等管理条例に伴う文書の管理場所は、新しい管理環境のいい別の場所を確保すべきだ」と質しました。
岩木課長は「別の保管場所の確保も含め必要な対応を検討している」と答えました。
私は、「条例制定により、特定歴史公文書利用等規則が整備された。特定歴史公文書の開示状況はどうか」と質しました。
岩木課長は「昨年度は520点、今年度は8月末時点で、453点」と答えました。
委員会の最後に、「岩国基地における空母艦載機の着陸訓練に関する意見書(案)」について協議しました。
協議の結果、意見書(案)は、全委員の賛成で、可決すべきものと決まりました。
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