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1989~2024年5月までの米軍人等による犯罪件数は、4719件 山口県では328件発生

 9月1日号、しんぶん赤旗日曜版は、山口県内での米兵犯罪について次のように報じました。
 「米兵犯罪の重圧は沖縄だけではありません。半数以上が本土でおきています。米軍基地を抱えると都道府県とともに、その周辺自治体にも被害は広がっています。米軍岩国基地を抱える山口県岩国市で2022年12月3日、同基地所属の米兵が自動車販売店から乗用車(540万円相当)を盗み、酒気帯び運転の末、別の乗用車に追突し、けがを負わせる事件がありました。米兵はけが人を放置し基地に逃げ込みました。山口県警は被疑者を逮捕しませんでした。米兵が公務外で起こした犯罪の場合、米側が身柄を確保すれば起訴するまで身柄は米側という米軍特権を許す日米地位協定があるからです。この事件でも米側に甘い日本政府の姿勢が際立ちました。被害に遭った自動車販売店の原田順一さん(39)は防衛省岩国防衛事務所に損害賠償について相談したものの、ほとんど相手にされませんでした。わらをもつかむ思いで日本共産党岩国市議団に相談し、『弁償せよ』「米兵をきんと罰せよ』と1万6千人分の署名を集める運動を展開。米側に一定の見舞金を支払わせることができました。順一さんは『共産党に相談しなければ事件はなかったことにされたかもしれない』。それでも米側が支払った金額は被害に遭った車の購入費にも満たない満足できないものでした。順一さんの父、和男さん(66)はいいます。『米軍はやりたい放題。防衛省もわしらの味方やない。アメリカの味方や』」
 記事にあるように、1989年1月から2024年5月までの全国の米軍犯罪の都道府県検挙件数の合計は、4719(性犯罪は167)件です。
 その内、沖縄県は、2267(71)件で、合計の半数弱です。
 次は、神奈川県892(39)件。その次は、長崎県439(18)件。その次は、東京都425(19)件。その次は、山口県328(8)件。山口県は、5番目に米軍犯罪が多い自治体です。
 本ブログで紹介したように、自動車販売店の事件で被害に遭った原田さん親子と一緒に、中国四国防衛局で出向き、被害の救済を求める日本共産党との交渉に私も参加しました。
 原田さんが被害に遭われた事件を通じて、改めて、日米地位協定を見直し、米兵犯罪に、日本の法律が及ぶようにすべきだと感じます。米兵犯罪が起こった場合、日本側に第一次裁判権が保証されるようにすべきだと感じます。また、被害者に適切な補償が行われるようにすることも重大です。
 岩国基地の軍関係者が引き起こした性犯罪に関し、県警が逮捕したにも関わらず、公開されず、県にも岩国市にもマスコミにも知らされていなかった事案があったことも明らかになっています。
 米軍に特権を与えるような政治の転換がどうしても必要です。
 引き続き、米兵犯罪の問題に対し、調査し、発言を続けていきたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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