昨日、私は、文教警察委員会(県警本部)で質疑を行いました。
私が取り上げた主な内容を報告します。
私は、行方不明者の内、認知症が疑われる事案について質問しました。
NHKは、全国調査で、認知症やその疑いがあり行方不明になった人は、全国でのべ1万8700人であったと報じました。
また、県警は、本委員会の所管概要説明の中で、行方不明者の対応状況について、認知症の疑いのある方の人数が、昨年(10月末)で、130件、今年(10月末)で145件で、前年同期比15件増すとしました。
私は、この10年間で認知症の疑いのある方の行方不明者の人数について「増加傾向か」質しました。
古重人身安全対策課長は「ほぼ毎年増加の傾向にある」と答えました。
富山県では、認知症の高齢者が過去12年間で2765人行方不明になりこのうち110人が遺体で発見されたと地元テレビが報じました。
私は、「県内で、認知症行方不明者の内死亡者は何人だったのか」質しました。
古重人身安全対策課長は「令和3年中が4人、令和4年中が6人、令和5年(10月末)が6人、計16人の方を残念ながら死亡発見している」と答えました。
富山県では、昨年から今年10月までの1年10か月の間、遺体でみつかった認知症の高齢者19人の内、13人が用水路に落ちてなくなった可能性があることが分かったと地元テレビが報じました。
私は、「山口県で、認知症行方不明者の内、死亡した方の遺体発見場所はどこか」と尋ねました。
古重人身安全対策課長は「過去3年での16人の死亡事案の内、6人が山中で最も多く、次いで3人が側溝や水路などとなっている」と答えました。
次は、岩国基地での米兵犯罪についてです。
今年に入って米兵犯罪が増えていることを実感します。
私は、「過去3年の県警が把握した米軍の刑法犯認知件数は何件か」質しました。
山根刑事企画課長は「令和3年1件、令和4年13件、令和5年11月末現在8件」と答えました。
岩国市が米兵犯罪を受けて、再発防止策を基地側に申し入れたのは、①2月2日に発生した米軍属による酒気帯び運転②4月2日に発生した海兵隊員による窃盗事件③7月26日に沖縄県で発生した海兵隊員による酒気帯び事件④11月4日に発生した海兵隊員による傷害事件です。
岩国警察署から事件の発生が、公表されず、岩国市が事件として把握できず、再発防止策を基地側に申し入れていないケースが11月に2件あります。
①11月2日、米軍人の男が駐車中の車からリュックなどを盗んだとされる事件②11月18日、米軍人の男が店舗に侵入し、店の男性にけがを負わせたとされる事件。
日米地位協定17条5(c)は、「日本国が裁判権を行使すべき合衆国軍隊の構成員又は軍属たる被疑者の拘禁は、その者の身柄が合衆国の手中にあるときは、日本国により公訴が提起されるまでの間、合衆国が引き続き行うものとする」とあります。
つまり、犯罪米兵の身柄をアメリカ側が確保した場合は、日本側が起訴するまで、ひきつづきアメリカ側で拘禁をつづけるという趣旨の規定です。
私は「先ほどの岩国市で起きた米軍人による二つの事件は、アメリカが身柄を確保した場合なのか。県警は検察に送検するか捜査を行っている状況なのか」と質しました。
山根刑事企画課長は「通常、逮捕した事件であれば報道発表する。事件は任意で所要の捜査をしており、米軍側も積極的に捜査に協力している。迅速な捜査の遂行の面からも問題ない。」と答えました。
私は、基地内ではなく、岩国市内で発生した事件に対して、被疑者が米軍関係者でも国内法に基づく、刑事的手続きが踏まれるよう地位協定が改定されるべきだと意見を述べました。
第三は、県警の懲戒処分についてです。
10月3日、20代の巡査が18歳未満の女性の体の一部を露出した画像を送らせていたとして懲戒処分を受けたと報じられました。
私は、「この事案は、先の委員会終了翌日(10月2日)の報道だった。先の委員会終了後、懲戒処分はこれだけか。再発防止のため、どのような指導を行っているのか」質しました。
石田首席監察官は「先の委員会終了後の懲戒処分はこの1件。再発防止のため、職員一人一人に対する綱紀粛正を徹底するとともに各種教養を行い、県民の皆様の期待に応えるべく取組んでいる」などと答えました。
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