昨日、文教警察委員会の審議が行われ、教育委員会に関わる質疑を行いました。
私が、発言した主なものを報告します。
11月県議会文教警察委員会で質疑を行う私
県立大学附属高校の設置について、県教委は、県立大学が要望した周防大島高校を付属高校にするための設置者変更を了承しました。
周防大島高校は、今年度の選抜試験に対して、90人の定数に対して、合格者は66人でした。
私は、兵庫県立大学附属高校を視察しました。附属中学は、定数70人対して、2.6倍です。
しかし、附属高校は、90人の定員に対して、合格者は、一昨年は85人、昨年は82人。
兵庫県立大学附属高校は、県西部のJR相生駅からバスで25分の場所の宇部市と同じテクノポリス構想の指定を受けた播磨科学公園都市の中にあります。
人口が密集している県東部からの生徒募集は難しい状況と教職員の方は頭を痛めておられました。
私は、「県立大学附属高校の最大のメリットは、県立大学への推薦枠があることだ。しかし、附属高校なった場合、定員が充足するというものではないことが兵庫県立大学附属高校の視察により分かった。当然、定員割れの状況で附属高校をスタートさせることを考えているわけではないと思う。兵庫県立大学附属高校よりも公共交通機関から離れた場所でもある周防大島高校を附属高校にすれば、定員割れが回避できる見通しは立っているのか」と質しました。
水野学事文書課長は「県立大学において、附属高校の教育課程や高大連携の手法、入学者選択の方法等について具体的に検討していく中で、魅力のある選ばれる学校となるよう努められるものと考える」と答えました。
第二は、県立高校再編計画前期実施計画一部改定(案)についてです。
文教警察委員会に、柳井高校、柳井商工、熊毛南高校、田布施農工高校、熊毛北高校の5校を柳井高校と田布施農工高校を校地とする実施計画が(素案)の原文通り文教警察委員会に提出されました。
私は、反対の意見を軽視した今回の(案)だと批判した上で、本実施計画の教育委員会会議の開催時期を質しました。
梅田高校教育課長は「適切な時期に教育委員会会議を開催する」と答え、開催時期は言及しませんでした。
柳井地域の4校と熊毛北高校の5校を柳井高校と田布施農工を校地とする再編を提案した文書には、「地域バランスや交通の利便性等を考慮し」とあります。
しかし、熊毛北高校のエリアから柳井高校や田布施農工の学校に通うには、JR山陽本線の島田駅に移動しなければなりません。柳井駅に8:00着なら、島田駅は、7:43分に乗車が必要です。熊毛北地域から島田駅行きのバスの始発は7:30分ころで、島田駅に間に合うバスがありません。熊毛北地域から島田駅まで約7キロ。自転車通学や保護者の送迎などに頼るしかありません。
私は、「今回の再編計画に熊毛北高校を入れたことは、地域バランスや交通の利便性を考慮したものだと言えるのか」と質しました。
梅田高校教育課長は「熊毛北高にある家庭に関する学科を農業や工業の学科と併せて設置することで、専門学科の教育を一層充実させたいと考えた結果だ」と答えました。
第三は、いじめ重大事態に関する調査報告書に関する問題です。
8日、毎日新聞は「光市の県立光高校2年生だった男子生徒がいじめを受けたとして別の高校に転校した問題で、県教育委員会は6日、男子生徒側に第三者委員会がまとめた調査報告書を渡した。」と報じました。
私は、「事実関係と報告書公表の見通し」を質しました。
学校安全・体育課課長は「報告書を渡したことは事実だ。報告書公表の見通しは、現時点では言えない」と答えました。
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