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「柳井・周南地域の5校の県立高校を2校にする高校再編案が9月県議会で示される」との報道について

 NHK山口放送局は、6日、柳井・周南地域での高校再編について次のように報じました。
 「県立高校の再編整備計画をめぐり、県教育委員会は、柳井地域と周南地域にある5つの県立高校を再編統合し、新しい高校を2校設置する方針を固めました。県教育委員会は今後も生徒数の継続的かつ急激な減少が見込まれるなどとして、県立高校の再編整備を進めています。その一環として、県教育委員会は柳井地域と周南地域にある5つの県立高校を再編統合し、新しい高校を2校設置する方針を固めました。対象は柳井市の柳井高校と柳井商工高校、平生町の熊毛南高校、田布施の田布施農工高校、それに周南市の熊毛北高校の5校です。県教育委員会では具体的な学校の組み合わせは明記しない方向で調整していますが、新たに設置される高校のうち1校は柳井高校の校舎を活用し、普通科と商業系の学科をあわせた学校です。もう1校は田布施農工高校の校舎を活用して、工業系や農業系の学科などを集約することにしています。既存の5校の生徒募集は令和8年に停止されます。これらは令和8年までに実施する前期計画として、9月に始まる県議会で素案が示されます。県教育委員会は今後も再編整備を進めていく方針で、令和9年度以降に実施する後期計画の策定も進められます。」
 NHKの報道の特徴は、柳井地域に加え、周南地域の熊毛北も加えた5校を2校にする案だという点です。また、残る2校の内1校は、柳井高校で、普通科と商業系の学科をあわせた学校、もう1校は、田布施農工高校で、工業系や農業系の学科などを集約すると報じています。
 更に、これらの案が、9月県議会に示されるとも報じています。
 KRY山口放送は、統合対象は、熊毛北も入れた5校とし、「普通科と商業分野の高校と工業、農業、家庭科分野の高校を2026年度に設置する計画です。」と報じています。
 KRYは、熊毛北にある家庭科を田布施農工に統合するのではないかと報じていると私は読みました。
 4日、中国新聞は、「柳井市、田布施町、平生町にある県立高校4校を2校に再編する案が浮上していることを受け、田布施町、平生町と隣接の上関町の3町長が4日、地元校存続を求める要望書を県教委に提出した」と報じました。
 柳井市・周南市の5校を2校にする県教委の素案が9月県議会に提出される見込みとの報道ですが、これだけ多くの学校を対象にした再編案は初めてではないでしょうか。なぜ、周防大島高校が対象になっていないのか、引き続き疑問です。
 県教委は、生徒最優先でこの問題に対処すべきです。少子化を好機に、県立高校をまずは1クラス35人以下学級にする、そして、島根県などが行っているように、中山間地域の高校を一路統廃合にするのではなく、特色ある学校づくりを地域から提案してもらい、その内容を受けて学校の存続を模索していくなどの、これまでの延長線上ではない新しい視点での高校再編計画自体の見直しが何より必要だと思います。
 このまま、少子化⇒統廃合を繰り返していると、山口県の学校は、都市部にしか存在しなくなります。また、多様な学びが困難になってしまうことを危惧しています。
 くれぐれも、県教委は、地元の意見に耳を傾け、宇部西高校の存続を求める2万人の声を一顧だにしないような態度は慎むべきです。
 くれぐれも、県教委は、9月議会素案、12月議会成案というスケジュールは立てるべきではないことを宇部西高校廃校の矢面に立った者の一人として、忠告して置きたいと思います。
 柳井地域と周南地域の5校を2校に統廃合する提案が9月県議会に提出される見通しとの報道に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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